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資料2-28 ワクチン接種後のADEM報告一覧[259KB] (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
出典情報 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》
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5

6

シングリックス

70歳・男性

インフルエンザHAワクチン
8歳・女性
「KMB」

高血圧
糖尿病

なし

本例は医師からの報告。情報入手経路は医薬情報担当者。
患者:70歳、男性
被疑製品:乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(チャイニーズハムスター卵巣細胞由来) (シングリックス筋注用) 注射用(水溶液)(使用理由:ウイルス
感染予防)
併用製品:乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(チャイニーズハムスター卵巣細胞由来) (シングリックス筋注用)、アダラートCR (ニフェジピン)、バイアス
ピリン (アスピリン)、エンレスト (SACUBITRIL + バルサルタン)、メトグルコ (メトホルミン塩酸塩)、テネリア (テネリグリプチン臭化水素酸塩水和
物)、セイブル (ミグリトール)、エパデールS (イコサペント酸エチル)およびフォシーガ (ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)
現病:高血圧および糖尿病
2023/4/18 接種当日(1回目)
2023年04月18日
シングリックス筋注用(1回目)投与開始。
帯状疱疹ワクチン接種。
2023/6/20 接種当日(2回目)
2023年06月20日
シングリックス筋注用(筋肉内)(2回目)投与開始(投与量:0.5)。
帯状疱疹ワクチン接種。
2023/8/11 接種後52日
2023年08月11日
シングリックス筋注用投与開始52日後、感冒(重篤性:非重篤)を発現。
感冒症状あり。
2023/8/19 接種後60日
2023年08月19日
急性散在性脳脊髄炎(重篤性:入院または入院期間の延長が必要なもの、永続的又は顕著な障害・機能不全、企業重篤および生命を脅かすも
の)を発現、異常行動(重篤性:非重篤)を発現、会話障害(重篤性:非重篤)を発現、転倒(重篤性:非重篤)を発現。
異常行動、疎通性が低下、夜中に転倒。
2023/8/20 接種後61日
2023年08月20日
居間で倒れていたため、救急要請。当院搬送。
来院時、JCSII-10、GCS E3V4M6。粗大な麻痺なし。
年月日不明
意識低下(重篤性:企業重篤)を発現。
入院翌日、意識レベル低下あり。
年月日不明
入院3日目MRIで病変拡大。mPSL1gによるステロイドパルス5日間施行。
年月日不明
意識障害(重篤性:企業重篤)を発現。
MRI上の憎悪は止まったが、JCS3桁の意識障害は持続している。
年月日不明
急性散在性脳脊髄炎の転帰は未回復、意識低下の転帰は報告なし、意識障害の転帰は未回復、感冒の転帰は報告なし、異常行動の転帰は報
告なし、会話障害の転帰は報告なし、転倒の転帰は報告なし。
2023年11月
原因不明の死亡(重篤性:死に至るものおよび企業重篤)を発現。
11月中頃に亡くなられた。
患者死亡(報告された死因:原因不明の死亡、剖検の実施:不明)。
原因不明の死亡の転帰は死亡。
治療製品:メチルプレドニゾロン
診断に関連する検査及び処置の結果
年月日不明
頭部MRI:両側中大脳動脈領域にDWI高信号。ADC低下の病変が多発。
年月日不明(入院3日目)
頭部MRI:2日後のMRIで病変の拡大あり。
年月日不明
頭部MRI:後日造影MRIでは造影効果は乏しかった。

2023/10/14 16:30 他院にて、インフルエンザHAワクチン(メーカー名不明)接種。
2023/10/15* 21:00 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)が発現。
夜~腹痛あり。その后ねつと四肢のいたみ、膀胱直腸障害あり。
2023/10/17 当院へ入院。入院時より右上肢以外のマヒ、感覚障害あり。体幹頭部にいたみもあり、排尿排便の障害あり。
MRIにて脳脊髄炎の所見あり。ステロイドパルス→ガンマグロブリンと治療中。
【ADEM調査票】
《組織病理診断》
・未実施
《臨床症状》
・炎症性脱髄が原因と推定される
・初めての事象である(先行するワクチン接種の有無を問わない)
・臨床的に多巣性の中枢神経系の障害(事象)である
・発熱により説明できない脳症(意識の変容や行動変化)
以下のいずれかの症状が初めて発現した日(2023年10月15日)
・運動麻痺
・感覚異常
・その他(下半身マヒ、膀胱直腸障害、左手のマヒ、全身のいたみ)
《画像検査》
検査日:2023年10月17日
・びまん性または多発性の白質病変が、T2強調画像・拡散強調画像、もしくはFLAIR画像において認められる
・大脳白質優位の、びまん性、境界不鮮明で、大きな(>1-2cm)病変を認める
・白質のT1低信号病変を認めない
・多発性硬化症のMRI基準の二つとも、もしくはいずれかを満たさない
《疾患の経過》
まだ初期
《鑑別診断》
まだ初期
《髄液検査》
検査日:2023年10月17日
細胞数:292/μL、糖:202mg/dL、蛋白:44mg/dL
オリゴクローナルバンド:検査中、IgGインデックスの上昇:未検
《自己抗体の検査》
検査日:2023年10月17日
抗AQP4抗体:陰性、抗MOG抗体:検査中

2

死亡
急性散在性脳脊髄炎
意識レベルの低下
意識変容状態

死亡
未回復
不明
未回復

3

γ

急性散在性脳脊髄炎

不明

4

γ

2023/10/14 接種当日
2023/10/15 接種後1日
2023/10/17 接種後3日