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資料2-28 ワクチン接種後のADEM報告一覧[259KB] (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
出典情報 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》
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医師より14歳女児患者の情報を入手。
予防のため、組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)注射剤(シルガード9水性懸濁筋注シリンジ)を2023/08/25に初
回筋肉内接種した(投与量:0.5mL、投与部位:左上腕三角筋、ロット番号は報告されていない)。
患児にはアレルギーの原疾患・合併症があった。
本剤以外のワクチン接種歴として、インフルエンザワクチン(接種日:2021/11/16)、ウイルスワクチン類(コロナワクチン )(接種日:2022/08上
旬)があった。
その他の併用薬は報告されていない。

7

シルガード

14歳・女性

過敏症

2023/08/25、組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)を初回接種(前述)。
2023/8/25 接種当日
2023/09/05、頭痛が発現。
2023/9/5 接種後11日
2023年(日付不明)、アレルギーにてT大小児科を受診。小児科医師より産婦人科M先生に頭痛症状の相談がありM先生が診察。鎮痛剤継続投
与も効果がなく学校を休む日も多いため、頓服投与に変更。臨床検査以外の検査所見(画像検査や神経学的検査など)はCT:異常なし、MRI:異
常なしだった。頭痛による就学・就労状況に影響あり(詳細:2日に1日程度学校を休んでいる。体育は見学している)。頭痛に関して、症例発症の
リスク因子として考えられるエピソード/内容はなし。素因に関連して行った検査はなし。
2023年、神経内科にコンサル実施。精密検査(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))の説明を患者にしたが、負担を考えて拒否された(「ADEMの疑い」
が発現)。
2023年、現状では症状は和らぎ、回復傾向にはあった(頭痛は軽快)(通院あり)。
報告時点で、通院は継続。

急性散在性脳脊髄炎

不明

4

γ

急性散在性脳脊髄炎

不明

4

γ

急性散在性脳脊髄炎(ADEM)

軽快

2

γ

本症例はアップグレードされた。重篤有害事象ADEMの疑いが追加された。

医師より、15歳女性患者の情報を入手。既往歴はなかった。
予防として、組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)注射剤(シルガード9水性懸濁筋注シリンジ)を筋肉内にて
2023/08/28に初回接種した(接種量、ロット番号は報告されていない)。
その他の併用薬は報告されていない。









8

シルガード

15歳・女性

なし

2023/08/28、組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)1回目接種。
2023/8/28 接種当日(1回目)
2023/10/21、午前中に組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)2回目接種。午後から体調が悪くなり寝ていた(「体調が 2023/10/21 接種当日(2回目)
悪くなった」、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の疑いが発現)。
2023/10/22頃(接種翌日)、午前中に出掛けたが体調が悪くなり午後は寝ていた。頭痛、吐き気が発現(電話か受診があった)。頭痛に対しては 2023/10/22 接種後1日
アセトアミノフェン(カロナール)やロキソプロフェンナトリウム水和物(ロキソニン)を処方。
2023/10頃、接種前までは朝自分で起きれていたが、接種後は自分で起きることが出来なくなり親に起こされないと起きれなくなった(「起きられな
くなった」が発現)。接種後音に敏感になった(「音に敏感になった」が発現)。音に敏感になったのは頭痛の原因に一つ。歩くときに力が入らな
かった(診察時に特に歩行障害は見られず)(「歩くときに力が入らない」が発現)。接種後食欲がなくなった(「食欲がない」が発現)。2段あった弁
当が1段しか食べれなくなった。
2023年、軽快するときもあれば、それほど変化がないこともあった。片頭痛薬も服用したが、服用後フラフラしたため1回で服用中止(フラフラが発
現)。ロキソプロフェンナトリウム水和物も服用履歴あった。
2023/11/15の時点で、頭痛・吐き気が持続。
2023/11/15 接種後25日
2023/11、吐き気についても薬剤を処方(薬剤名不明)。
2023/11(その後)、特に訴えがないことから吐き気については軽快した。
2023/11/17の時点で、頭痛自体は継続していた。
2023/11/17 接種後27日
2023/11/18、患者は報告病院産婦人科を受診、1時間弱面談。アセトアミノフェン錠500を8時間おきに服用すると頭痛は軽快。
2023/11/18 接種後28日
2023/11/21あたり(その数日後)、脳神経内科にて問診、採血、磁気共鳴画像(MRI)は実施。採血、MRIの検査結果に異常所見なかった。
2023/11/21 接種後31日
2023/12/02、産婦人科にて再度診察。
2023/12/2 接種後42日
2023/12頃、歩くときに力が入らない症状は回復(「歩くときに力が入らない」は回復)、食欲も戻ってきていた(「食欲がない」は軽快)。
報告時点で、しばらくは2週間に1度程度通院をしてもらい様子を見ていった。「体調が悪くなった」、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の疑い、「起きら
れなくなった」、フラフラ、「音に敏感になった」の転帰は不明。
本症例はアップグレードされた。重篤有害事象「急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の疑い」が追加された。









9

ビケンHA(HA228B)

10歳・男性

卵アレルギー

【接種日】令和5年10月31日
2023/10/31 接種当日
【発生日時】令和5年11月1日午後3時00分
2023/11/1 接種後1日
【概要】
2023年11月1日より話し方がゆっくりとなり、2日には眠りがちとなった。3日は躓くことが増えた。4日には歩き方や話し方がさらにゆっくりとなった。 2023/11/2 接種後2日
5日には目の焦点が合わなくなり、座位も保持困難となりふらつくようになった。6日には臥位から上体を起こすことも困難となったため当院受診と 2023/11/3 接種後3日
なった。
2023/11/4 接種後4日
頭部MRIで両側大脳深部白質から皮質下白質に非対称性のFLAIR高信号が散在し中脳にもFLAIR高信号を認めた。
2023/11/5 接種後5日
血液検査では炎症反応は軽度上昇のみであった。抗MOG抗体陽性、抗AQP4抗体陰性であった。
2023/11/6 接種後6日
髄液検査ではオリゴクローナルバンド陰性、髄液細胞数・糖・タンパクいずれも基準内であった。
臨床経過と上記検査結果からADEMと診断した。
ステロイドパルス療法を行い、その後プレドニゾロンによる後療法を実施中である。
【入院日】令和5年11月6日
【退院日】令和5年12月19日
2023/12/19 接種後49日
【転帰日】令和5年12月27日
2023/12/27 接種後57日
【他要因(他の疾患等)の可能性の有無】無
【症状の程度】重い

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