よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料2-31 ワクチン接種後の死亡報告一覧[902KB] (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
出典情報 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

(症例 No.20)
1. 報告内容
(1) 事例
83歳(接種時)の女性。
2022年12月16日午後3時30分頃、Aクリニックにて、インフルエンザHAワクチ
ン1回目が接種された。接種前体温は36.2℃であった。接種前後の異状は認めら
れなかった。
12月17日午前10時頃、自宅で息苦しさ及び倦怠感の訴えに夫が気づいたが、本
人は救急要請を希望せず様子をみた。
12月19日午前3時頃、テーブルで水を摂取し、息苦しさを訴えた。午前9時頃、
救急要請された。午前9時10分頃、救急隊が到着した。救急隊到着時には意識は
あったが、血圧及び経皮的酸素飽和度の低下が認められた。午前10時30分、救急
隊が出発した。搬送中に救急隊員との会話は可能であったが、酸素が投与されて
も経皮的酸素飽和度は改善されなかった。午前11時頃、B病院に到着した。意識
はあったが、体は動かない状態であり、入院となった。入院後、血液・生化学検
査、胸部レントゲン検査及び造影コンピューター断層撮影検査が実施された。
12月20日午後1時10分、死亡が確認された。死因は脳幹部梗塞と考えられた。
死亡時画像診断及び剖検は実施されなかった。
(2) 接種されたワクチンについて
インフルエンザHAワクチン(阪大微研

HA221A)

(3) 接種時までの治療等の状況
基礎疾患として、潰瘍性大腸炎を有していた。2018年11月21日にインフルエン
ザHAワクチンが接種されたが、特記すべき副反応はなかった。副作用歴及びア
レルギー歴はなかった。自宅にて夫と同居生活をしており、要介護2の認定を受
けていた。日常生活動作の自立度はA2であり、主に入浴のためデイサービスを
利用し、杖を使用していた。嚥下機能に問題はなく、経口摂取は可能で食事の介
助はなかった。食事は夫が用意していた。若い頃より20本/日の喫煙歴があった。
2022年12月10日にメサラジン3000 mg/日、ラベプラゾールナトリウム10 mg/日、
酪酸菌配合剤6錠/日、プレドニゾロン5 mg/日、フロセミド10 mg/日、ロキソプロ
フェンナトリウム水和物貼付剤、シロスタゾール50 mg/日及びメマンチン塩酸
塩5 mg/日が処方されていた。
2.

ワクチン接種との因果関係についての報告医等の意見
ヘビースモーカーであり、認知症及び脳血流障害の治療薬を服用しているこ

18