よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料3ー1 令和6年度インフルエンザワクチン用製造株とその推奨理由 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00103.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会 季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンの製造株について検討する小委員会(第1回 4/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

A/H3N2 亜型
候補株
及び
推奨順
理由

① A/California/122/2022 (SAN-022)

最近の A/H3N2 亜型ウイルスは HA 遺伝子系統樹上
多様化しているが、直近のすべてのウイルスは
3C.2a1b.2a.2 群(以下 2 群)に属している。2 群は、
HA 上の特徴的なアミノ酸変異により、さらに分岐し、
その中で、ほとんどすべてのウイルスは 2a.3a.1 群(新
しい群名:H)に属した。H 群は、さらに H.1~H.4 に
分かれた。世界的には、H.2 群に属するウイルスが多く
報告され、続いて H.1 群および H 群に属するウイルス
が多かった。国内の多くの分離株は H.1 群に属した。
フェレット感染血清を用いた抗原性解析では、
2023/24 シ ー ズ ン ワ ク チ ン 推 奨 株 で あ る 細 胞 分 離
A/Darwin/6/2021 類 似 株 あ る い は 卵 分 離
A/Darwin/9/2021 類似株(2a 群に属する)に対する血清
は、試験機関により反応性の程度に差があったが、約半
数の流行ウイルスに対して反応性が低下していた。一
方で、2024 シーズン南半球用のワクチン推奨株である
細胞分離 A/Massachusetts/18/2022 類似株および卵分
離 A/Thailand/8/2022 類似株(2a.3a.1 群 / H 群に属す
る)に対する血清は、流行株との反応性は良好であっ
た。H.2 群に属するウイルスには、これらの血清との反
応性が若干低下する株がみられたが、まだ報告数はそ
れほど多くない状況であった。
A/Darwin/9/2021 類似株(2a 群に属する)を含む
2023/24 シーズンワクチンを接種したヒト(小児、成人、
高齢者)の血清を用いた血清学的試験では、細胞分離の
A/Darwin/6/2021 株に対する反応性と比較した場合、今
シーズン多く流行していた H.1 群および H.2 群に属す
るウイルスとの反応性の低下が見られた。
H.1 群や H.2 群を含む H 群に属するウイルスが多く
流行していること、これらの流行ウイルスに対して
3