よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


当日資料_安部構成員提出意見 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39614.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会(第4回 4/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。



薬局間での連携体制の構築については、これまで地域ごとに温度差があり、
このような取り組みが実施できていない、または機能していなかった地域など
があり、そのため、
「機能していない」との意見(参考人)もありました。
現在、地域薬剤師会もしくは都道府県薬剤師会が中心となり、夜間・休日に
おける在宅協力薬局との連携、該当薬局のリスト作成・公表、地域住民・医療
関係者への周知・広報を実現すべく、鋭意対応を進めている状況です。
日本薬剤師会としても、この取り組みを積極的に促すとともに、実効性のあ
るものとなるよう徹底を図っていく所存です。



また、これまで訪問看護ステーションと薬局間の連携は、在宅医療を提供す
る中において頻繁に行われてきましたが、在宅医療以外での連携機会は乏しい
のが現状です。より良い在宅医療の実現のためには、在宅医療に薬局が参加で
きていないケース(前述)を含め、訪問看護ステーションと薬局の双方による
普段からの連携体制の構築が重要です。
その実現のため、日本薬剤師会としても対応を検討していく所存ですが、政
策としてもそれらを促す方策を求めたいと考えます。



在宅医療における夜間・休日対応については、緊急的な鎮痛麻薬や解熱剤等
の投与から衛生材料の提供まで幅広く求められ、医師の処方箋を要するもの、
OTC 医薬品による対症療法としての対応で十分な場合などがあります。
効率的かつ迅速(短時間)に患者への医薬品提供が可能となるよう、在宅医
療における夜間・休日対応の体制構築のためには、地域包括ケアシステムで想
定されている圏域内(小中学校区域を想定)において、事前に、薬剤師による
医薬品の使用を含め、医師・訪問看護師・薬局薬剤師間での対処方法の取り決
めの構築なども検討・推進していくべきと考えます。



無菌製剤や終末期患者への医療用麻薬の調剤については、地域によっては対
応可能な薬局が少なく、応需体制が脆弱であるとの指摘については、今後、地
域における薬局、認定薬局の機能あり方の議論の中でも検討すべき課題である
と考えています。

在宅医療において薬物療法の重要性は高く、その適正使用を促すためにも、薬
局・薬剤師の職能を活かすべきであり、本来、地域のチーム医療として、医療機
関と訪問看護ステーションだけでなく、薬局も加えた形での在宅医療が提供され
るべきであり、その推進が本課題の最大の解決策であると考えます。

2