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女性医師による治療は女性患者で有益 (4 ページ)

公開元URL https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400238373.pdf
出典情報 女性医師による治療は女性患者で有益(4/23)《東京大学》
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論文情報
書誌名:Annals of Internal Medicine
題 名:Comparison of Hospital Mortality and Readmission Rates by Physician and Patient
Sex
著者名:Atsushi Miyawaki*, Anupam B. Jena, Lisa S. Rotenstein, Yusuke Tsugawa
*Corresponding author
DOI: 10.7326/M23-3163
URL: https://doi.org/10.7326/M23-3163

研究助成
本研究は、Gregory Annenberg Weingarten GRoW @ Annenberg の支援により実施されました。

用語解説
(注 1)自然実験
あたかも「実験」のように、観察対象が対照群と介入群にランダムに割り付けられている観
察研究のこと。観察研究は現実世界で起こった事象を観察するため、通常、対照群と介入群に
ランダムに割り付けられることはない。例えば、重症患者であるほど男性医師に診られる傾向
があるとすれば、介入群(女性医師)に割り付けられる確率はランダムではない。この場合、
男女医師の技量が本当は同じであっても、見かけの患者アウトカムは男性医師のほうが悪くな
ってしまう(バイアス)。
しかし、適切なセッティングでは、観察研究であっても、この割り付けがランダムとみなせ
ることがある。今回の場合、米国の内科緊急入院では制度上、ホスピタリスト医師(入院患者
のみを診る医師)がランダムに割り付けられることが知られている。そのため、担当医の性別
が男性か女性かはランダムと考えられる。このような条件下では、上記のようなバイアスが取
り除かれ、医師の性別が患者のアウトカムに与える因果効果を推定することができる。

問合せ先
(研究内容については発表者にお問合せください)
東京大学 大学院医学系研究科 ヘルスサービスリサーチ講座
特任講師 宮脇 敦士(みやわき あつし)
Tel: 03-5841-1147 E-mail:amiyawaki@m.u-tokyo.ac.jp
東京大学 大学院医学系研究科 総務チーム
Tel:03-5841-3304 E-mail:ishomu@m.u-tokyo.ac.jp

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