Ⅲ．今後の財政見通しについて

経常収入計①
保険料収入
経常支出計②

令和 5 年度
＜予算＞

令和６年度
＜予算早期集計＞

8 兆 6,162 億円

9 兆 0,053 億円(4.5%)

8 兆 5,039 億円
9 兆 1,783 億円

8 兆 8,851 億円(4.5%)
9 兆 6,631 億円(5.3%)

令和 5 年度見込
【＊5 年 9 月推計】
(対 R４比実績伸び率)

8 兆 7,700 億円(2.0%)
8 兆 6,600 億円(2.0%)
9 兆 1,300 億円(7.8%)

保険給付費

4 兆 7,811 億円

5 兆 0,756 億円(6.2%)

4 兆 7,900 億円(6.6%)

高齢者拠出金

3 兆 7,073 億円

3 兆 8,774 億円(4.6%)

3 兆 6,500 億円(7.2%)

保健事業費

4,583 億円

4,664 億円(1.8%)

4,600 億円

経常収支差引額（①－②）

▲5,621 億円

▲6,578 億円

▲3,600 億円

平均保険料率

9.27%

9.32%

9.27%

実質保険料率

10.10%

10.27%

9.66%

＊）令和 5 年度見込は 5 年 9 月 14 日プレス発表「令和 4 年度健保組合決算見込と今後の財政見通し」より抜粋。

令和 5 年度の見通し（令和 5 年度予算と 5 年 9 月推計との比較）

① 保険料収入については、標準報酬月額が 9 月推計の＋1.5%増に対して、5 年春闘の結果が反
映された現時点での実績見込みは＋1.7～1.8%増とやや上振れで推移しており、その結果、
予算見込額より増加することが考えられる。
② 保険給付費については、5 年度の医療費が新型コロナに加え、近年にないインフルエンザや
呼吸器系疾患の流行により、上半期＋5.5%増と高い伸びで推移していたが、直近 10 月～６
年１月は＋3.8%増と鈍化傾向にあることから、9 月推計と同等、もしくは、やや下振れする
ことが見込まれる。
③ 以上のような収入・支出面での変動により、５年度の経常収支差引額の赤字は縮小すること
が見込まれる。
④ また、被保険者数は女性の伸びに加え、60 歳～69 歳の被保険者が＋5.2%（＋8.3 万人）と
大きく増加（※5 年 10 月末現在）
。社会保険適用拡大により、短時間労働被保険者数は＋
33.4%増の 33 万 8,876 人（※5 年 3 月末現在）となり、保険料収入にとってプラスとなる
好材料も多い。
【参考】年齢階級別 男女別 被保険者数・被扶養者数 対前年同月比伸び率(%)：５年 10 月末現在
被保険者
被扶養者
計
男
女
計
男
女
0-4 歳
-4.0
-4.0
-4.1
5-9 歳
-1.9
-2.0
-1.9
10-14 歳
-0.7
-0.7
-0.7
15-19 歳
1.0
0.0
3.2
-0.6
-0.5
-0.6
20-29 歳
0.9
0.9
1.0
-2.2
-1.4
-3.0
30-39 歳
-0.6
-1.3
0.7
-8.2
-1.6
-8.5
40-49 歳
-2.3
-3.0
-0.7
-8.0
1.1
-8.2
50-59 歳
3.2
2.0
5.6
-0.8
4.0
-0.9
60-69 歳
5.2
3.8
9.0
0.5
3.2
0.4
70 歳以上
-2.1
-2.7
0.6
-9.1
-12.2
-8.9
(構成比)

(100.0%)

(64.8%)

(35.2%)

(100.0%)

(34.9%)

(65.1%)

資料：健康保険組合連合会「令和 5 年度 年齢階級別加入者数調査（令和 5 年 10 月末現在）
」