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資料1-2 公益財団法人日本訪問看護財団 御提出資料 (3 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2310_04medical/240426_01/medical10_agenda.html
出典情報 規制改革推進会議 健康・医療・介護ワーキング・グループ(第10回 4/26)《内閣府》
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現状の課題認識 ①
課題は何だったのか?
<事例1> 60代 (がん末期)

医師の指示・処方が、各在宅医療提供機関に適切

自宅で最期を過ごしたいと緩和医療を中心に在宅療養。医療用麻薬とロキソニンによ

に届いていたものの、薬品在庫が複数の機関でな

り、痛みの緩和は良好であった(訪問看護での評価:痛みスケール2/10)

かった

金曜日の夜 配偶者も週末にかけ仕事等で忙しく、十分に薬剤の管理ができていな
かった(これまで配偶者が残数二日分になったら、医師へ追加処方依頼していた)。

医療用麻薬といった緊急的な使用も想定される薬剤

夜に痛みが増してきたため、医療用麻薬を服薬しようとしたところ、なくなっていることに

を常備させている薬局も限られている

気づく。訪問看護に電話相談され、定時に服薬される医療用麻薬による効果もあるとこ
ろ、本人より「朝まで大丈夫そう」との意向あり、早朝医師に相談することに。
土曜日午前 状態確認、医師への追加処方依頼も兼ね訪問看護に伺う。早朝時点で

薬剤がタイムリーに届いた場合、何ができたか?

痛みスケール5/10↑。医師へ連絡、追加処方されるが、薬局に在庫がなく、他の薬局に

普段の良好な疼痛の程度を維持できたかもしれな

確認することに。訪問看護もその対応を診療所・薬局へ委任。



同日午後 薬剤届かず、電話相談あり訪問看護に伺う。疼痛緩和目的に温罨法やスク
イージングを行い、再度医師へ薬剤未着の旨連絡。医師より待つよう指示あり。その後、

家族を叱責するような振る舞いに至るまでの状況を

夕方まで薬剤が届かず訪問看護に連絡有。痛みスケール9/10↑と上昇し、食事もとれず、

回避し、利用者本人・家族の尊厳を保持できたかも

動けず脂汗を流し怒りの形相で配偶者を責め、配偶者は泣いていた。訪問看護が再度

しれない

強く要請し、院内医療用麻薬を20時に持参。激痛のため点滴に切り替え、その後点滴に
よる緩和医療が継続され、外出などもできなくなった(死別後も遺族の心の傷になってい

飲む、貼るなどの形態による医療用麻薬の使用が

た) 。

継続でき、最期まで外出を続けられたかもしれない

〇 医療機関・薬局共に、24時間対応の訪問診療・服薬指導は少なく、特に増加が見込めない過疎地域においては対策が急務
〇 薬の手配に係る調整・連絡等の業務を軽減することは、複数の専門職種の負担軽減に資する可能性がある

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