よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2 公益財団法人日本訪問看護財団 御提出資料 (4 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2310_04medical/240426_01/medical10_agenda.html
出典情報 規制改革推進会議 健康・医療・介護ワーキング・グループ(第10回 4/26)《内閣府》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

現状の課題認識 ②
課題は何だったのか?
<事例2> 80代 (慢性心不全)

医師の指示はあったが、薬剤がタイムリーに入手で

土曜日21時 38℃以上の発熱あり、緊急の電話相談

きなかった

訪問要請もあり、1回目の緊急訪問を実施。状態確認し、クーリング等の看護を行う。一
時的に苦痛感が改善し、主治医へ報告するが、遠方出張中のため連絡がつかず。事前

薬剤がタイムリーに届いた場合、何ができたか?

包括指示により、発熱時:解熱剤服用指示があったものの薬剤が入手できない状況。
日曜日3時 発熱が続き、呼吸苦を訴え緊急電話。再度緊急訪問を行い状態確認する
と脈拍140回/分 Sp02:96%程度。苦痛からの不安も強く、前回訪問同様に看護を行い、

看護と共に解熱剤を使用し、利用者の身体的・精神
的苦痛が軽減され、在宅療養が継続できたかもしれ

一時的に落ち着く。

ない

同日5時 咳き込んだ際、軽く嘔吐し、家族も不安が強くなり救急要請し、そのまま入院

在宅療養への不安が生じることなく、スムーズな退

水曜日(3日後) 退院許可が出るが、本人・家族ともに数日前の経験から「もう自宅で

院が実現できたかもしれない

は療養したくない。怖い」と不安を訴え転院を検討。
3週間後 ベッド上で過ごすことが多くフレイル(虚弱)が進み、体重5キロ減少 食べら

入院療養が続かず、身体的拘束が行われることは

れなくなり中心静脈栄養(高カロリー輸液)により栄養管理 せん妄も発生しミトン(抑制)

なかったかもしれない

使用 医師より退院不可と説明。その後、心不全にて死亡。

〇 在宅医療を必要とする者は年々増加。在宅医療を支える医師や薬剤師、看護師も常に支援体制を維持することは、更なる人手不足
を見据えた時に困難。
〇 OTC医薬品(解熱鎮痛剤など多数)が購入できる時代、スピーディに、24時間、薬剤が届く体制の中で、在宅療養継続に貢献したい
4