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資料3-10 石垣先生提出資料 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00333.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第77回 3/23)《厚生労働省》
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高齢者における新型コロナウイルス感染症の療養のあり方に関する見解
令和 4 年 3 月 20 日
一般社団法人日本在宅医療連合学会 代表理事
一般社団法人日本在宅ケアアライアンス 副理事長
石垣泰則
1.在宅医療の概念
広辞苑第 7 版の中で、医療は「①医術で病気を治すこと。療治。治療。②医学的知識をも
とに、福祉分野とも関係しつつ、病気の治療・予防あるいは健康増進をめざす社会活動の総
体。
」と記載されており、地域包括ケアシステムの概念が採用されている。日本在宅ケアア
ライアンスは「在宅医療とは地域の住まい(自宅と自宅以外の居宅)に暮らす通院が困難な
対象者に対し、人生の最終段階も視野に入れて、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、リハビ
リテーション専門職(PT・OT・ST)
、管理栄養士、栄養士、歯科衛生士、介護支援専門員
(ケアマネジャー)
、介護職などが行う医療・介護を通じる包括的な支援である。介護を位
置付けない在宅医療はあり得ない。」と定義している(資料 1)
。これまで病院を中心として
提供されてきた医療を「治す医療」とすれば、在宅医療は多職種の専門家が包括的支援を有
機的に提供することで、高齢者の QOL を向上し、潜在的回復力(復元力)を高めることを
目指す「治し支える医療」である。
2.日本在宅医療連合学会のスタンスと実績
日本在宅医療連合学会の主な会員は在宅ケアに携わる医療及び介護を含めた多職種の実
践者であり、学会は「在宅で診断・治療が可能な高齢者は在宅で治療・療養を行う」ことを主
眼に実践・研究・教育を行ってきた。2020 年 3 月新型コロナウィルス感染症ワーキンググ
ループを立ち上げ、在宅で療養する患者とこれを支える医療・介護専門職のために様々な成
果物を作成してきた。
①新型コロナウィルス対応多職種研修会資料・動画(資料 2)
②新型コロナウィルス感染者に対する在宅管理について(資料 3)
③新型コロナウィルス感染症における事業継続計画作成マニュアル(資料 4)
④在宅医療における新型コロナウィルス感染症対策 Q&A(資料 5)
⑤No!ワクチン難民!! (資料 6)
⑥在宅医療と新型コロナウィルス感染症ー療養者・家族への提言ー(資料 7)
また、一般社団法人日本在宅ケアアライアンスは 2022 年 1 月に「新型コロナウィルス感
染症の自宅療養者に対する医療提供プロトコール(資料 8)
」を発出した。これは自宅で新
型コロナウィルスに感染した患者の診療について、実践に基づいて記載されており、コロナ
禍の地域医療における実務的マニュアルである(図 1、図 2)
。日本在宅医療連合学会は当プ
ロトコール作成において、日本在宅ケアアライアンスに全面的に協力した。

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