よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


議題1 先-2(告示番号旧45/jRCT1062200037) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41117.html
出典情報 先進医療会議(第133回 7/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

れる期待値を約 40%としたエンドポイントの登録数設定根拠に合致した結果であった。
がん腫を問わず、すべての解析症例全体のおよそ 30%で治療介入への判断根拠又は診
断の補助となり得る変異が1以上検出されれば、パネルの有用性としては十分妥当とし
た primary endpoint の設定根拠も踏まえて、本研究では actionable な遺伝子異常を有
する患者の割合は 50%前後であることを見込んでおり、40.3%(95%CI:34.2%-
46.4%)の症例で actionable な遺伝子変異が1つ以上検出されたことから、概ね見込み
通りの結果が得られており、TSO500 遺伝子パネル検査は有効であると判定した。
また、18 症例(7.3%)に対して、遺伝子バリアントに対応した治療薬が投与された。
この割合は、保険収載されている遺伝子パネル検査と同等のレベルであり、TSO500 遺
伝子パネル検査の有効性を示している。
○安全性の評価結果
本試験では、検査に関連する有害事象は発生しなかった。
○結論
本研究では 40.3%(95%CI:34.2%-46.4%)の症例で actionable な遺伝子変異が1
つ以上検出されており、期待値を約 40%としたエンドポイントの登録数設定根拠に合致
した結果であった。また、シークエンス成功割合は、DNA のシークエンス成功割合は
100%(248/248)、RNA のシークエンス成功割合は 85%(210/248)であった。以
上の結果は、TSO500 遺伝子パネル検査の有効性を示している。
2.先進医療技術審査部会における審議概要及び検討結果
(1)開催日時:令和6年5月 15 日(水)
(第 161 回

16:00~

先進医療技術審査部会)

(2)議事概要及び検討結果
岡山大学病院から提出のあった総括報告書について、先進医療技術審査部会で、有
効性・安全性等に関する評価が行われた。重要な指摘事項、総評としての概要は以下
のとおりであった。
○ 既に保険適用されているオンコガイドや F1CDx 等のがんゲノムプロファイリ
ング検査に比べ、エビデンスレベル3A 以上の遺伝子バリアントの検出率 40.3%
はほぼ同等のレベルと理解されるが、本技術では解析遺伝子の種類は既存の検査
より増加しており、より多数の TMB-high の検出が可能で、また少量の検体でも
実施可能という利点もある。保険診療上の評価につながる、遺伝子バリアントに
対応した治療薬が投与された割合は 7.3%で、既存の検査とほぼ同等と考えられ
る。医療技術そのものの成熟度については問題ないと考えられる一方、本技術の
特性を生かすためにはエキスパートパネルの診断精度を担保する必要がある。
当該技術の総括報告書を了承し、先進医療会議に報告することとした。
【本会議での評価結果】
(別紙1)第 161 回先進医療技術審査部会

2

資料1-1、1-2参照