2-4 急性呼吸器感染症(ARI)の症例定義に関する検討について
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ARIサーベイランスの実現に向けて、令和５年度厚生労働科学研究「医療デジタルトランスフォーメーション時
代の重層的な感染症サーベイランス体制の整備に向けた研究」（研究代表者 鈴木基（国立感染症研究所））に
おいて、ARIの症例定義に関する検討を実施
研究班の概要
⚫ 目的：急性呼吸器感染症サーベイランスを実施するための症例定義（案）を検討すること
⚫ 期間：令和６年１月22日～３月17日
⚫ 協力医療機関：全国21の医療機関
⚫ 対象(本研究におけるARI症例定義)：以下の３項目を満たす症例
①咳嗽、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁、鼻閉のどれか1つの症状を呈している
②急性発症
③医師が感染症を疑う外来症例
⚫ 方法：症例定義に基づく対象を、10人/週を目安に年齢群が均等になるよう選定し、以下検査を実施
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検査方法A：医療機関に設置された全自動遺伝子解析装置による呼吸器パネルを用いた検査(計15種)

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検査方法B：収集した鼻咽頭ぬぐい液を処理したウイルス輸送培地を地方衛生研究所に送付し、マルチプレックスPCR法を
用いた検査(新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルス)

⚫ 結果：
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全自動遺伝子解析装置等を用いることで、インフルエンザ、COVID-19、RSウイルス、その他急性呼吸器感染症の把握が
可能であることを確認。

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なお、ARI、ILIの症例定義からアレルギー様症状を除外しても検出割合は変化しなかった。

症例定義については更に検討を進め、ARI定点の設定方法を含めた詳細設計については、今後
の感染症部会で議論

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