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感染症週報 2024年第27週(7月1日-7月7日) (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2024.html |
出典情報 | 感染症週報 2024年第27週(7月1日-7月7日)(7/22)《国立感染症研究所》 |
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Infectious Diseases Weekly Report Japan
2024年 第27週
(7月1日〜 7月7日)
:通巻第26巻 第27号
前に、手足口病が大きく流行した2019年の年齢分布と比較し、3歳、4歳、5歳以上における報
告数が多く割合も高かった。
手足口病:第 1〜27 週における累積報告数および報告例の年齢分布(2019〜2024 年)
0歳
1歳
2歳
3歳
4歳
5歳以上
10.2%
21.7%
41.6%
12.3%
2019 年
(n=116,977) (14,388) (48,681) (25,365) (11,954)
6.1%
(7,187)
8.0%
(9,402)
2020 年
(n=8,322)
6.5%
(544)
30.7%
(2,557)
19.4%
(1,617)
13.9%
(1,155)
11.3%
(938)
18.2%
(1,511)
2021 年
(n=4,486)
8.0%
(359)
40.0%
(1,796)
20.4%
(915)
12.0%
(538)
7.2%
(322)
12.4%
(556)
10.2%
2022 年
(n=21,898) (2,229)
41.9%
(9,177)
27.1%
(5,926)
10.8%
(2,366)
4.3%
(934)
5.8%
(1,266)
7.1%
2023 年
(n=23,349) (1,651)
29.3%
(6,848)
21.5%
(5,014)
15.9%
(3,720)
11.0%
(2,566)
15.2%
(3,550)
12.0%
8.8%
11.8%
20.9%
36.4%
10.2%
2024 年
(n=146,757) (14,919) (53,363) (30,660) (17,330) (12,943) (17,542)
* 累積報告数は、各年第27週の集計時速報値(参照)IDWR速報データ:https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html
手足口病の患者から検出されるウイルスは年によって異なる。直近5年間に手足口病患者か
ら分離・検出された各年の主なウイルスは、多い順に2020年はCA16、CA10、2021年と2022年
はCA6、CA16、2023年はEV71、CA6、2024年は7月12日現在で全154件中、CA6、CA10/
CA16であった(手足口病由来ウイルス 年別2020〜2024年:https://www.niid.go.jp/niid/ja/
iasr/510-surveillance/iasr/graphs/1532-iasrgv.html)。
手足口病には有効なワクチンや予防薬がない。また、手足口病を発病している人だけでなく、
病原ウイルスに不顕性感染した人や回復した人の糞便からもウイルスの排出が数週間から数カ
月持続することがある。そのため、乳幼児がいる家庭や保育施設において手洗いの励行や排泄
物の適切な処理、タオルを共有しないこと等の感染予防対策を行うことが重要であり、地域に
おいて公衆衛生担当者が注意喚起を行うことが効果的であると考えられる。前述のとおり、手
足口病の流行状況は新型コロナウイルス感染症流行開始後でここ数年大きく変化しているた
め、発生動向を注視する必要がある。なお、2024年の全国の手足口病の定点当たり報告数は
既に第15週から増加し始め、特に第19週以降は、2014年以降の過去10年間の当該週と比較
しても最多であるため、公衆衛生担当者は引き続き地域における発生動向を注視し、感染対策
の強化・継続を住民に対して注意喚起することが望まれる。
手足口病の感染症発生動向調査に関する詳細な情報と最新の状況については、以下を参照
いただきたい:
●IASR 手足口病・ヘルパンギーナ 2007年〜2017年9月
https://www.niid.go.jp/niid/ja/hfmd-m/hfmd-iasrtpc/7600-452t.html
●IASR 夏の疾患(ヘルパンギーナ/手足口病)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr/510-surveillance/iasr/graphs/4892-iasrgnatus.html
Ministry of Health, Labour and Welfare / National Institute of Infectious Diseases
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2024年 第27週
(7月1日〜 7月7日)
:通巻第26巻 第27号
前に、手足口病が大きく流行した2019年の年齢分布と比較し、3歳、4歳、5歳以上における報
告数が多く割合も高かった。
手足口病:第 1〜27 週における累積報告数および報告例の年齢分布(2019〜2024 年)
0歳
1歳
2歳
3歳
4歳
5歳以上
10.2%
21.7%
41.6%
12.3%
2019 年
(n=116,977) (14,388) (48,681) (25,365) (11,954)
6.1%
(7,187)
8.0%
(9,402)
2020 年
(n=8,322)
6.5%
(544)
30.7%
(2,557)
19.4%
(1,617)
13.9%
(1,155)
11.3%
(938)
18.2%
(1,511)
2021 年
(n=4,486)
8.0%
(359)
40.0%
(1,796)
20.4%
(915)
12.0%
(538)
7.2%
(322)
12.4%
(556)
10.2%
2022 年
(n=21,898) (2,229)
41.9%
(9,177)
27.1%
(5,926)
10.8%
(2,366)
4.3%
(934)
5.8%
(1,266)
7.1%
2023 年
(n=23,349) (1,651)
29.3%
(6,848)
21.5%
(5,014)
15.9%
(3,720)
11.0%
(2,566)
15.2%
(3,550)
12.0%
8.8%
11.8%
20.9%
36.4%
10.2%
2024 年
(n=146,757) (14,919) (53,363) (30,660) (17,330) (12,943) (17,542)
* 累積報告数は、各年第27週の集計時速報値(参照)IDWR速報データ:https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html
手足口病の患者から検出されるウイルスは年によって異なる。直近5年間に手足口病患者か
ら分離・検出された各年の主なウイルスは、多い順に2020年はCA16、CA10、2021年と2022年
はCA6、CA16、2023年はEV71、CA6、2024年は7月12日現在で全154件中、CA6、CA10/
CA16であった(手足口病由来ウイルス 年別2020〜2024年:https://www.niid.go.jp/niid/ja/
iasr/510-surveillance/iasr/graphs/1532-iasrgv.html)。
手足口病には有効なワクチンや予防薬がない。また、手足口病を発病している人だけでなく、
病原ウイルスに不顕性感染した人や回復した人の糞便からもウイルスの排出が数週間から数カ
月持続することがある。そのため、乳幼児がいる家庭や保育施設において手洗いの励行や排泄
物の適切な処理、タオルを共有しないこと等の感染予防対策を行うことが重要であり、地域に
おいて公衆衛生担当者が注意喚起を行うことが効果的であると考えられる。前述のとおり、手
足口病の流行状況は新型コロナウイルス感染症流行開始後でここ数年大きく変化しているた
め、発生動向を注視する必要がある。なお、2024年の全国の手足口病の定点当たり報告数は
既に第15週から増加し始め、特に第19週以降は、2014年以降の過去10年間の当該週と比較
しても最多であるため、公衆衛生担当者は引き続き地域における発生動向を注視し、感染対策
の強化・継続を住民に対して注意喚起することが望まれる。
手足口病の感染症発生動向調査に関する詳細な情報と最新の状況については、以下を参照
いただきたい:
●IASR 手足口病・ヘルパンギーナ 2007年〜2017年9月
https://www.niid.go.jp/niid/ja/hfmd-m/hfmd-iasrtpc/7600-452t.html
●IASR 夏の疾患(ヘルパンギーナ/手足口病)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr/510-surveillance/iasr/graphs/4892-iasrgnatus.html
Ministry of Health, Labour and Welfare / National Institute of Infectious Diseases
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