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参考資料5 新型コロナワクチン「スパイクバックス筋注(1価:起源株)」(モデルナ・ジャパン株式会社)添付文書[1015KB] (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》
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安全性は、治験薬を少なくとも1回接種した3726例で評価した。各接種後7
日間は電子日誌により副反応が収集され、本剤群でいずれかの接種後に発
現頻度が20%を超えた又はグレード4が複数例に発現した副反応の発現状
況(全体及びグレード3以上)は表7のとおりであった。副反応の大部分は、
接種後1~2日以内に発現し、持続期間中央値は1~3日であった5)。

安全性は、治験薬を少なくとも1回接種した3997例で評価した。各接種後7
日間は電子日誌により副反応が収集され、本剤群でいずれかの接種後に発
現頻度が20%を超えた又はグレード4が複数例に発現した副反応の発現状
況(全体及びグレード3以上)は表10のとおりであった。副反応の大部分は、
接種後1~2日以内に発現し、持続期間中央値は2~3日であった6)。

表7 主な副反応の発現状況

表10 主な副反応の発現状況

1回目

2回目

1回目

本剤群
n(%)

注射部
位疼痛
腫脹・
硬結
リンパ
節症
頭痛
疲労
筋肉痛
関節痛
悪心・
嘔吐
悪寒

プラセボ群
本剤群
プラセボ群
n(%)
n(%)
n(%)
評価
グレード 評価
グレード 評価
グレード 評価
グレード
全体
全体
全体
全体
例数
3以上a) 例数
3以上a) 例数
3以上a) 例数
3以上a)
2310 133
431
1
2290 126
370
3
2482
1238
2478
1220
(93.1)(5.4)
(34.8)(<0.1)
(92.4)(5.1)
(30.3)(0.2)
403
27
12
509
56
12
2482
1238
0
2478
1220
0
(16.2)(1.1)
(1.0)
(20.5)(2.3)
(1.0)
578
10
101
519
7
61
2481
1238
0
2477
1220
0
(23.3)(0.4)
(8.2)
(21.0)(0.3)
(5.0)
1106
56
477
17
1739 113
370
14
2480
1238
2478
1220
(44.6)(2.3)
(38.5)(1.4)
(70.2)(4.6)
(30.3)(1.1)
1188
33
453
18
1679 188
353
10
2481
1238
2478
1220
(47.9)(1.3)
(36.6)(1.5)
(67.8)(7.6)
(28.9)(0.8)
668
24
205
10
1154 129
153
3
2480
1238
2477
1220
(26.9)(1.0)
(16.6)(0.8)
(46.6)(5.2)
(12.5)(0.2)
371
15
143
5
716
57
113
2
2480
1238
2477
1220
(15.0)(0.6)
(11.6)(0.4)
(28.9)(2.3)
(9.3)(0.2)
281
2
110
591
3
106
2480
1238
0
2477
1220
0
(11.3)(<0.1)
(8.9)
(23.9)(0.1)
(8.7)
456
4
138
1
1066
11
97
2480
1238
2477
1220
0
(18.4)(0.2)
(11.1)(<0.1)
(43.0)(0.4)
(8.0)

注射部
位疼痛
頭痛
疲労
筋肉痛
悪心・
嘔吐
悪寒

n=発現例数
a)重症度が「重度(日常生活を妨げる)」以上として報告された事象

17.1.5 海外第Ⅱa相試験(追加免疫)
SARS-CoV-2ワクチン未接種の18歳以上の者を対象に、初回免疫として
本剤50μg※又は100μgの2回接種を完了した後、2回目接種から6ヵ月以上
後に追加免疫として本剤50μgを1回接種したときの安全性、反応原性及
び免疫原性を検討した※※。初回免疫として本剤100μgの2回接種を完了し
た後、追加免疫として本剤50μgを1回接種した171例のうち、追加免疫前
後の免疫原性評価が規定どおり行われた149例を対象に、追加免疫後(接種
28日後)のシュードウイルスに対する血清中和抗体価及び中和抗体応答率
を評価し、17.1.1海外第Ⅲ相試験の初回免疫後(2回目接種28日後)の成績
と比較した。結果は表11のとおりであった7)。

初回免疫の承認用量は100μgである。
※※
本試験の追加免疫後の免疫原性データについて、初回免疫時の2用量群
を併合したデータを用いて、起源株に対する中和抗体価のGMT及び抗体
応答率を主要評価項目とし、海外第Ⅲ相試験の初回免疫後の免疫原性デー
タに対する非劣性を検証する免疫ブリッジング解析を計画した。

n=発現例数
a)重症度が「重度(日常生活を妨げる)」以上として報告された事象

*17.1.4 海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(初回免疫)

SARS-CoV-2ワクチン未接種の6~11歳の者を対象に、無作為化プラセボ
対照観察者盲検の第Ⅱ/Ⅲ相試験を実施し、本剤50μg又はプラセボを4週
間隔で2回筋肉内接種したときの安全性、免疫原性及び有効性を検討した。
本試験には本剤群3012例及びプラセボ群1004例が組み入れられた。主要評
価項目である免疫原性は、ベースライン時のSARS-CoV-2感染が否定さ
れ、規定された2回目接種を受け、ベースライン及び2回目接種後の抗体評
価を行った本剤群の320例を対象に評価し、17.1.1海外第Ⅲ相試験の本剤
群のうち18~25歳の被験者データと比較した。本剤2回目接種から28日後
のシュードウイルスに対する血清中和抗体価及び中和抗体応答率は表8の
とおりであり、6~11歳の18~25歳に対する非劣性が確認された6)。

表11 ‌追加免疫時のシュードウイルスに対する血清中和抗体価(50%阻害希
釈倍率)及び中和抗体応答率

表8 ‌2回目接種28日後のシュードウイルスに対する血清中和抗体価(50%阻
害希釈倍率)及び中和抗体応答率
年齢

6~11歳

18~25歳

GLSMa,b)
[両側95%CI]

GLSMa,b)
[両側95%CI]

追加免疫後

GMR
[両側95%CI]b)
N
N
(追加免疫後vs
血清中和
[両側95%CI]
[両側95%CI]
初回免疫後)
抗体価
1802.426
1026.854
1.755
149
1053
[1548.020, 2098.643]
[967.880, 1089.420][1.496, 2.060]
%
%
抗体応答率の差
n/N
n/N
中和抗体
[両側95%CI]
[両側95%CI] [両側95%CI]
87.9
98.4
-10.5
応答率c)
131/149
1033/1050
[81.6, 92.7]
[97.4, 99.1] [-16.7, -6.1]
GLSMa,b)

GMR
[両側95%CI]b,c)
N
N
(6~11歳vs
血清中和
18~25歳)
抗体価
1610.203
1299.855
1.239
319
295
[1456.589, 1780.017]
[1171.156, 1442.696][1.072, 1.432]
%
%
抗体応答率の差
n/N
n/N
e)
中和抗体
[両側95%CI]
[両側95%CI] [両側95%CI]
99.1
99.0
0.1
応答率d)
313/316
292/295
[97.3, 99.8]
[97.1, 99.8]
[-1.9, 2.1]

表12 主な副反応の発現状況
評価例数
注射部位疼痛
リンパ節症
頭痛
疲労
筋肉痛
関節痛
悪寒

表9 SARS-CoV-2による感染症に対する有効性

2644

3

プラセボ群
COVID-19
確定例
(例)

解析対象
(例)
853

3

GLSMa,b)

安全性は、初回免疫として本剤100μgの2回接種を完了した後、追加免疫
として本剤50μgを1回接種した171例で評価した。接種後7日間は電子日
誌により副反応が収集され、接種後に発現頻度が20%を超えた副反応の発
現状況(全体及びグレード3以上)は表12のとおりであった。副反応の大部
分は、接種後1~2日以内に発現し、持続期間中央値は1~3日であった7)。

副次評価項目であるワクチンの有効性(VE)は、ベースライン時のSARSCoV-2感染が否定され、2回目接種後14日以降に発症したCOVID-19確定
例を対象に評価した。データカットオフ日時点のSARS-CoV-2による感
染症に対するVEは表9のとおりであった。データカットオフ日時点で、2
回目接種後の追跡期間(中央値)は51.0日であった6)。
本剤群
COVID-19
確定例
(例)

初回免疫後

N=評価例数、n=中和抗体応答がみられた被験者数
CI:信頼区間、GLSM:幾何最小二乗平均、GMR:幾何平均比
a)抗体価がLLOQ未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた。
b)
‌臨床試験(17.1.5海外第Ⅱa相試験、17.1.1海外第Ⅲ相試験)を固定効果、年齢(65歳
以上、65歳未満)を共変量としたANCOVA
c)‌抗体価がLLOQ未満からLLOQの4倍以上へ変化した被験者の割合又はベースライン
から4倍以上上昇した被験者の割合

N=評価例数、n=中和抗体応答がみられた被験者数
CI:信頼区間、GLSM:幾何最小二乗平均、GMR:幾何平均比
a)‌抗体価がLLOQ未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた。定量上限
(ULOQ)を超える値は、実際の値が入手できない場合にはULOQに置き換えられた。
b)‌臨床試験(17.1.4海外第Ⅱ/Ⅲ相試験、17.1.1海外第Ⅲ相試験(18~25歳))を固定効
果としたANCOVA
c)‌非劣性マージンは0.67(GMR(6~11歳/18~25歳)の両側95%CI下限>0.67)と設定さ
れ、かつ試験の成功基準は点推定値が≥0.8とされた。
d)‌抗体価がLLOQ未満からLLOQの4倍以上へ変化した被験者又はベースラインが
LLOQ以上の時には、4倍以上の上昇がみられた被験者の割合
e)‌非劣性マージンは-10%(抗体応答率の差(6~11歳-18~25歳)の両側95%CI下限
>-10%)と設定され、かつ試験の成功基準は点推定値が>-5%とされた。

解析対象
(例)

2回目
プラセボ群
本剤群
プラセボ群
n(%)
n(%)
n(%)
評価
グレード 評価
グレード 評価
グレード 評価
グレード
全体
全体
全体
全体
例数
3以上a) 例数
3以上a) 例数
3以上a) 例数
3以上a)
2796
28
465
2832
81
480
2
3004
993
0
2988
969
(93.1)(0.9)
(46.8)
(94.8)(2.7)
(49.5)(0.2)
938
18
306
4
1622 119
275
8
3002
993
2986
969
(31.2)(0.6)
(30.8)(0.4)
(54.3)(4.0)
(28.4)(0.8)
1298
31
334
8
1925 191
335
8
3002
993
2986
969
(43.2)(1.0)
(33.6)(0.8)
(64.5)(6.4)
(34.6)(0.8)
438
11
96
1
843
71
105
1
3002
993
2986
969
(14.6)(0.4)
(9.7)(0.1)
(28.2)(2.4)
(10.8)(0.1)
325
5
107
716
19
97
3002
993
0
2986
969
0
(10.8)(0.2)
(10.8)
(24.0)(0.6)
(10.0)
309
3
67
904
19
74
3002
993
0
2986
969
0
(10.3)(<0.1)
(6.7)
(30.3)(0.6)
(7.6)
本剤群
n(%)

VE(%)
[両側95%CI]

167
167
167
167
167
167
167

全体
n(%)
140(83.8)
34(20.4)
92(55.1)
98(58.7)
82(49.1)
69(41.3)
59(35.3)

n=発現例数
a)重症度が「重度(日常生活を妨げる)」以上として報告された事象

69.0
[-131.4, 95.8]

NE:評価不能、CI:信頼区間
COVID-19確定例:RT-PCR検査陽性かつ2つ以上の全身症状又は1つ以上の呼吸器症
状を呈する症候性COVID-19で、2回目接種から14日後以降に発症した症例

-4-

グレード3以上a)
n(%)
6(3.6)
1(0.6)
2(1.2)
7(4.2)
5(3.0)
5(3.0)
0