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【参考資料4】薬害オンブズパースン会議 要請書(令和6年8月2日) (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43642.html
出典情報 医薬品等行政評価・監視委員会(第17回 9/20)《厚生労働省》
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大学での集団接種はやめるべき
大学などでは、学内において学生を対象とした集団接種を行うとしているところもあり

ます。
しかし、集団接種によって多くの副作用被害を出した予防接種禍訴訟の教訓をもとに、
1994 年の予防接種法改正以降、わが国の予防接種は、個人接種を基本としてきました。
これは、集団接種は、誰が接種しているのかが分かり個人情報保護において問題があるほ
か、ムードに流されやすく、接種対象者が自己の体調を踏まえ、ワクチン接種をリスクとベ
ネフィットを十分考えて接種するかどうかを選択するという自己決定権が脅かされる可能
性が高いからです。
また、大学での接種を促すポスターをみても、本ワクチンのリスクとベネフィットを十分
に伝えておらず、各大学が学生に対する責任を真に果たしているとは思われません10。
3 MSD 社は医療機関への不適切な協力依頼を撤回するべき
MSD 社は医療機関に対して、
「HPV ワクチン資材配布に関するご協力のお願い」と題し
た文書を配布しています。接種対象年齢の女性が受診した場合には、
「無料で受けられるワ
クチン接種の案内を入れておきますね」といって薬袋やビニール袋に入れる方法によって
協力することを求めていますが、これは、医療用医薬品である HPV ワクチンについて一般
人に対する直接広告を行うことを、製薬会社が医療機関に要請するに等しいものです。
MSD 社は、医薬品等適正広告基準における一般人に対する医療用医薬品の直接広告の禁
止に実質的に抵触するこのような不当な勧誘依頼を、ただちに撤回するべきです11。


厚労省のプレスリリースは不適切
厚生労働省は、以上のような問題のある関係団体の対応について、本来問題点を指摘して

行き過ぎを指導するべき立場にあるにもかかわらず、自ら「HPV ワクチン「キャッチアッ
プ接種」全国7大学での周知キャンペーンを7月5日から開始」というプレスリリースを出
して広報しており12、自らの責務を自覚しない対応です。
厚生労働省はただちに行き過ぎたキャンペーンをやめるよう関係各機関を指導するべき
です。
以上

1

薬害オンブズパースン会議、「HPVワクチンのキャッチアップ接種の問題点―それでもキ

ャッチアップ接種しますか?―」
https://www.yakugai.gr.jp/topics/topic.php?id=1064
東京産婦人科医会:HPV ワクチンキャッチアップ接種啓蒙ポスターについて
https://www.taog.gr.jp/archives/3467
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