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【資料1】急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスに係る具体的な方針について (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43386.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第89回 9/18)《厚生労働省》
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1 . 急性呼吸器感染症(ARI)定点設計の検討

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急性呼吸器感染症(ARI)定点設定検討において考慮すべき課題、対応策(案)

◼ 急性呼吸器感染症(ARI)定点設定検討において考慮すべき課題

※令和6年第1週~第4週の報告実績をもとに確認

• 現在の定点設計を行った平成11年当時の保健所数663か所から、現在(令和5年)は468か所と、3割減少している。
• 現在の定点設計において、例えば、小児科定点の設置目安は、保健所管内人口3万人に対し1定点設置することとしているが、人口

減少のより、目安の3万人に満たない保健所が発生し、結果として地域における人口の偏りも生じている。
• 現在の定点設計による配置は、人口が少ない地域において感染症の発生動向が上振れする状況にある。
医療機関側の事情(診療所長の高齢化等により定点を継続するこが困難な状況等)や、報告負担を懸念し辞退する機関もあり、定点
数の確保に苦慮している自治体がある。
• 約500か所あるインフルエンザ病原体定点のうち、検体又は病原体を提出している定点は約50%(※)にとどまっており、検体又は

病原体の確保に苦慮している。
• 急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスの導入にあたり、定点に指定された医療機関の負担が増すことが懸念されている。
• 諸外国におけるインフルエンザ様疾患(ILI)定点または急性呼吸器感染症(ARI)定点の設置状況と比較すると、我が国の定点設置
数は多い状況である。

◼ 対応策(案)
⚫ 急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスの開始にあわせ、以下の事項を考慮し、定点設計の方法を再検討することとしてはどうか。
• 保健所統合による人口あたりの定点数のばらつきの発生
• 定点継続をすることが困難な状況にある医療機関の存在、急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランス開始による報告負担
• 定点指定に係る自治体側の事務負担
⚫ 保健所所管内において定点の設定が困難な場合は、隣接する複数の保健所を併せて定点を設定することも可能としてはどうか。

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