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資料1 直近の感染状況等の分析と評価 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00333.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第78回 3/30)《厚生労働省》
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<今後の見通しと必要な対策>
○ 感染状況について
• 新規感染者数は、全国的にみれば、1か月以上にわたり実効再生産数及び今週先週比が1以下で緩やかな減少が続いていたが、
この数日の1週間の移動平均は増加傾向となっている。先週の連休による数値への影響に注意が必要であり、この増加傾向がリ
バウンドにつながるかは、感染状況を引き続き注視していく必要がある。
• 新規感染者における20代の割合の増加傾向が見られる。また、感染場所として、20代では飲食店の割合が増加傾向にある。高
齢者では、介護福祉施設や医療機関における感染が継続している。また、足下で増加傾向が見られる鹿児島県や沖縄県などで
は、特に20代の増加が顕著となっている。
• 東京都における20代の新規感染者数は減少から下げ止まりで推移。また、発熱等相談件数や救急医療の東京ルールの適用件
数は横ばいで、検査人数は減少傾向にあるが、検査陽性率は増加傾向に転じている。リバウンドの兆候の可能性もあり、注意が
必要。
○ 感染の増加要因と抑制要因について
以下のような感染の増加要因と抑制要因の変化が、今後の感染状況に影響するものと考えられる。
【接触パターンについて】夜間滞留人口については、重点措置解除後、おおむね全国的に増加しており、一部の地域においては、
直近1週間での急増や継続的な増加傾向を示している。これからお花見、謝恩会、歓送迎会などの時期を迎え、特に夜間滞留
人口の増加が新規感染者の増加要因となりうる。一方、夜間滞留人口が減少している地域もある。子どもについては、春休み
になり学校での接触は減るものの、それ以外の場で接触機会が増加するので要注意。
【流行株について】今後BA.2系統に置き換わりが進むことが新規感染者の増加要因となりうる。ヨーロッパではBA.2系統への置き
換わりが進み、感染者だけではなく重症者・死亡者が増加に転じている国もあり(例:英国)、十分な注意が必要。
【ワクチン接種等について】3回目接種の主な目的は発症予防・重症化予防である。3回目接種は高齢者で進む一方、若年層では
接種率がまだ低いが、これから接種対象になることで接種が進むことが期待される。オミクロン株に対する感染予防効果はデ
ルタ株に比較しても低く、しかも持続期間が短いことに留意が必要。3回目接種の感染予防効果も時間経過に伴い今後減弱し
ていくことが予想。また、これまでの感染による免疫保持については、地域の発生動向に影響する可能性もある。
【気候要因について】これから春に向けて気温が上昇していくことにより、換気を行いやすい気候条件になる。屋内で過ごすことが
減ることも感染者抑制には一定の効果があると考えられるが、昨年のこの時期に感染が拡大したことには留意が必要。
○ 医療提供体制について
• 全国的なこれまでの新規感染者数の減少に伴い、病床使用率や自宅療養者数についても、地域差はあるものの、低下傾向が継
続している。ただし、宿泊療養者数については、下げ止まりや横ばいの地域がある。
• 救急搬送困難事案について、非コロナ疑い事案及びコロナ疑い事案ともに減少傾向が続いているが、未だ昨年夏のピークと同程
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度の高いレベルにあり、新型コロナウイルス感染症に係る医療と通常医療、特に救急医療とのバランスに留意すべき。