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【参考資料2-4】急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスに係る具体的な方針について(第86回 感染症部会 資料1) (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43998.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第90回 10/9)《厚生労働省》
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1 . 急性呼吸器感染症(ARI)を五類感染症に位置付けることについて

1ー1

第85回厚生科学審議会感染症部会

急性呼吸器感染症(ARI)の発生動向の把握の現状等

2024(令和6)年5月27日

資料1
抜粋

◼ 感染症法に基づく発生動向調査として、定点又は全数報告により、個別の疾患を把握
• インフルエンザ、COVID-19は、全国約5,000か所の「インフルエンザ/COVID-19定点」にて把握
• RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、全国約3,000か所の「小児科定点」にて把握
• マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎(オウム病を除く。)は、全国約500か所の「基幹定点」にて把握
• レジオネラ症、百日咳、オウム病は全数把握

• 法第14条第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似症は、全国約700か所の「疑似症定点」にて把握

◼ 現状の把握方法でARIの動向を把握する上での課題
• 疾患により指定されている定点が異なり、分母となる症候群である「急性呼吸器感染症」の発生数が不明であるため、各々の疾患
の発生割合が分からない。

• 病原体サーベイランスの方法が統一されておらず、包括的に検体収集、ゲノム解析を行う体制となっていない。
• パンデミック時に迅速・柔軟に有事体制・平時体制に移行、活用が可能なサーベイランス体制になっていない。
• 海外からの入国者のARIの動向、病原体の分子疫学的動向との比較が困難。

◼ 国際的な動向
• WHO:「症候群ベースの定点サーベイランス」として、インフルエンザ様疾患(Influenza Like Illness: ILI)・急性呼吸器感染症
(ARI)・重症急性呼吸器感染症(Severe ARI : SARI)サーベイランスの実施を推奨。
• 米国CDC:ILIの発生動向を把握するとともに、全米20カ所以上の救急部門を受診したARI患者において呼吸器ウイルスの陽性割
合を監視。全米約600のラボから報告される呼吸器ウイルスの陽性割合を監視。

新たな急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスは、上記のような課題や国際的な動向を踏まえた検討が必要。

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