記
１．経営改善に対する支援について
経営が悪化している地域医療を支える病院において、経営改善を図ることがで
きるよう、支援を要望します。
2. 賃金上昇に対する支援について
令和 6 年の春闘では、全産業で賃上げが 5.10％に達しました。しかし、令和 6
年度の診療報酬改定で設けられたベースアップ評価料（2.5％）では、この賃上げ
には追いついておりません。賃上げ差が 2.6％も生じており、このままでは人手不
足が加速し、適切な医療を提供できなくなる恐れがあります。すべての病院がさら
なる賃上げを実現できるよう、補助金等による支援を要望します。
3. 物価高騰に対する支援について
令和 6 年の診療報酬改定で入院時の食費の基準額が約 30 年ぶりに引き上げ
られましたが、本年 6 月以降の消費者物価指数（CPI）は、僅か 2 か月で 1.1％上
昇しております（R6 年 6 月：116.3 から R6 年 8 月：117.6）。このため、今回の
基準額引き上げでも十分とは言えず、今後も食費の上昇が続く見込みです。引き
続き、病院の食費を含めた物価高騰に対する支援を要望します。
４． 建築資材の高騰により、病院の増改築が困難となっている状況に鑑みて、これ
に対する支援を要望します。
5. コロナ禍における借入金の返済がはじまることにより、キャッシュフローが回
らなくなり今後存続が危うくなる病院が増えることが予想されます。これに対する
支援を要望します。
以上、地域医療の確保と患者への適切な医療提供を継続するために、地域医療
介護総合確保基金の活用や補助金など様々な手段による支援をご検討いただけ
ますようお願い申し上げます。