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2024年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解(概要) (1 ページ)
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出典情報 | 2024年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解(10/21)《日本感染症学会》 |
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2024年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解(概要版)
2024年10月 日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本ワクチン学会
COVID-19の高齢者における重症化・死亡リスクはインフルエンザ以上であり、
今冬の流行に備えて、10月から始まった新型コロナワクチンの定期接種を強く推奨します。
新型コロナワクチンは、65歳以上の者等を対象に、定期接種B類疾病として2024年10月から接種が開始されました。
新型コロナワクチンはこ
れまで高い発症・重症化
予防効果を示しました。
新型コロナワクチンは、世界では2020年12月からの1年間にCOVID-19による死亡を1,440万人防
ぎ1)、わが国でも2021年2~11月の死亡者数を大きく減少させたとされています2)。また、2023
年秋のXBB.1.5対応ワクチンは、わが国の高齢者のCOVID-19による入院を44.7%減少させました
3)。1)Watson OJ. Lancet Infect Dis 2022, 2)Kayano T. Sci Rep 2023, 3)VERSUS Study 11報
変異株が出現するため、
COVID-19 の 流 行 は こ れ
からも起こります。
オミクロン株はXBB.1.5、JN.1、KP.3と数か月ごとに変異し、変異のたびに免疫回避力が強まっ
ています。そのため流行を繰り返しており、今冬には再び大きな流行が予想されます。このよう
な中、わが国の高齢者は若年層に比べてCOVID-19に罹ったことのない人が多く、引き続きワク
チンによる免疫の獲得が重要です。
高 齢 者 の COVID-19 の 重
症化・死亡リスクはイン
フルエンザ以上です。
2024年の流行では、高齢者のCOVID-19による入院が増え、高齢者施設の集団感染も続いていま
す。国の死亡統計では、5類感染症移行後1年間のCOVID-19による死亡者数は29,336人で、新型
コロナ出現前の60歳以上のインフルエンザ年間死亡者数10,908人1)より多く、COVID-19の疾病
負荷は依然として大きい状況です。1)Noda T. Ann Clin Epidemiol 2022
流行株に対応した新たな
新型コロナワクチンの追
加接種が必要です。
新型コロナワクチンの発症予防効果は、ウイルスの変異の影響もあり、数か月で減衰するため、
流行株に対応した新たなワクチンの接種が必要です。わが国でも2024年10月からJN.1対応ワク
チンが新たに使用されています。なお、現在流行しているKP.3はJN.1の派生株ですが、JN.1対応
ワクチンはKP.3に対しても一定の効果が期待されます。
2024年10月 日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本ワクチン学会
COVID-19の高齢者における重症化・死亡リスクはインフルエンザ以上であり、
今冬の流行に備えて、10月から始まった新型コロナワクチンの定期接種を強く推奨します。
新型コロナワクチンは、65歳以上の者等を対象に、定期接種B類疾病として2024年10月から接種が開始されました。
新型コロナワクチンはこ
れまで高い発症・重症化
予防効果を示しました。
新型コロナワクチンは、世界では2020年12月からの1年間にCOVID-19による死亡を1,440万人防
ぎ1)、わが国でも2021年2~11月の死亡者数を大きく減少させたとされています2)。また、2023
年秋のXBB.1.5対応ワクチンは、わが国の高齢者のCOVID-19による入院を44.7%減少させました
3)。1)Watson OJ. Lancet Infect Dis 2022, 2)Kayano T. Sci Rep 2023, 3)VERSUS Study 11報
変異株が出現するため、
COVID-19 の 流 行 は こ れ
からも起こります。
オミクロン株はXBB.1.5、JN.1、KP.3と数か月ごとに変異し、変異のたびに免疫回避力が強まっ
ています。そのため流行を繰り返しており、今冬には再び大きな流行が予想されます。このよう
な中、わが国の高齢者は若年層に比べてCOVID-19に罹ったことのない人が多く、引き続きワク
チンによる免疫の獲得が重要です。
高 齢 者 の COVID-19 の 重
症化・死亡リスクはイン
フルエンザ以上です。
2024年の流行では、高齢者のCOVID-19による入院が増え、高齢者施設の集団感染も続いていま
す。国の死亡統計では、5類感染症移行後1年間のCOVID-19による死亡者数は29,336人で、新型
コロナ出現前の60歳以上のインフルエンザ年間死亡者数10,908人1)より多く、COVID-19の疾病
負荷は依然として大きい状況です。1)Noda T. Ann Clin Epidemiol 2022
流行株に対応した新たな
新型コロナワクチンの追
加接種が必要です。
新型コロナワクチンの発症予防効果は、ウイルスの変異の影響もあり、数か月で減衰するため、
流行株に対応した新たなワクチンの接種が必要です。わが国でも2024年10月からJN.1対応ワク
チンが新たに使用されています。なお、現在流行しているKP.3はJN.1の派生株ですが、JN.1対応
ワクチンはKP.3に対しても一定の効果が期待されます。