よむ、つかう、まなぶ。
【参考資料1】第9回薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 資料3 (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
第9回厚生科学審議会感染症部会薬剤
耐性(AMR)に関する小委員会
歯科領域の抗菌薬適正使用における現状と課題
資料3
2024(令和6)年10月16日
現状
⚫ 歯科領域に関する抗菌薬適正使用はアクションプランに記載がほぼないものの、歯科領域においても、種々の症例において抗菌薬を投与
することがあり、その使用については抗菌薬の適正使用の観点を考慮することが望ましい。
⚫ 全国抗菌薬使用量調査によると、医科領域における内服抗菌薬は 90% 以上であり、歯科領域では 99% が内服抗菌薬である。さらに、
歯科領域においてはペニシリン以外の βラクタム系抗菌薬が半数を占め、その中でも第3世代セファロスポリンが大部分を占めている。
⚫ 本邦においても JAID/JSC 感染症治療ガイドや歯周病患者における抗菌薬適正使用のガイドラインに抗菌薬の使用方法が記載されている
ものの、使用量調査より、必ずしもガイドラインに準じた処方になっていない状況があると推測される。
全国抗菌薬使用割合(%) 2015-2021 医科と歯科に分けた内服別抗菌薬種類による集計
100%
90%
80%
ペニシリン以外の
βラクタム
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
25%
24%
24%
23%
22%
20%
20%
68% 67% 66% 63% 61% 58% 56%
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2015
2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
第一世代
セファロスポリン系
2%
第二世代
セファロスポリン系
17% 16% 15% 15% 15% 15% 15%
第三世代
セファロスポリン系
79% 80% 81% 81% 81% 81% 81%
その他
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
0%
医科
ペニシリン以外のβラクタム
ペニシリン
2016
2017
マクロライド・リンコサミド
2018
2019
歯科
キノロン
2020
2021
その他
課題
⚫ 抗菌薬使用量や使用割合より、医療現場では抗菌薬使用に当たりガイドラインを必ずしも厳守していないと推測され、更なる適正使用の
推進に向けた取り組みが求められる。
⚫ 歯科領域の抗菌薬処方は、多くが歯科診療所で行われていると推測され診療所内での処方が完結するケースがある。このような状況を踏
まえると本質的に製薬企業等との利益相反 (COI) の考慮が必要であり、国から適正使用の情報を発信することが必要である。
⚫ 以上を加味して、薬剤耐性(AMR)対策アクションプランにおける戦略4.1を基に、歯性感染症に対する治療薬や術後感染予防抗菌薬適
正使用等の歯科領域の適正使用に向けた包括的な手引きを作成してはどうか。
2
耐性(AMR)に関する小委員会
歯科領域の抗菌薬適正使用における現状と課題
資料3
2024(令和6)年10月16日
現状
⚫ 歯科領域に関する抗菌薬適正使用はアクションプランに記載がほぼないものの、歯科領域においても、種々の症例において抗菌薬を投与
することがあり、その使用については抗菌薬の適正使用の観点を考慮することが望ましい。
⚫ 全国抗菌薬使用量調査によると、医科領域における内服抗菌薬は 90% 以上であり、歯科領域では 99% が内服抗菌薬である。さらに、
歯科領域においてはペニシリン以外の βラクタム系抗菌薬が半数を占め、その中でも第3世代セファロスポリンが大部分を占めている。
⚫ 本邦においても JAID/JSC 感染症治療ガイドや歯周病患者における抗菌薬適正使用のガイドラインに抗菌薬の使用方法が記載されている
ものの、使用量調査より、必ずしもガイドラインに準じた処方になっていない状況があると推測される。
全国抗菌薬使用割合(%) 2015-2021 医科と歯科に分けた内服別抗菌薬種類による集計
100%
90%
80%
ペニシリン以外の
βラクタム
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
25%
24%
24%
23%
22%
20%
20%
68% 67% 66% 63% 61% 58% 56%
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2015
2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
第一世代
セファロスポリン系
2%
第二世代
セファロスポリン系
17% 16% 15% 15% 15% 15% 15%
第三世代
セファロスポリン系
79% 80% 81% 81% 81% 81% 81%
その他
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
2%
0%
医科
ペニシリン以外のβラクタム
ペニシリン
2016
2017
マクロライド・リンコサミド
2018
2019
歯科
キノロン
2020
2021
その他
課題
⚫ 抗菌薬使用量や使用割合より、医療現場では抗菌薬使用に当たりガイドラインを必ずしも厳守していないと推測され、更なる適正使用の
推進に向けた取り組みが求められる。
⚫ 歯科領域の抗菌薬処方は、多くが歯科診療所で行われていると推測され診療所内での処方が完結するケースがある。このような状況を踏
まえると本質的に製薬企業等との利益相反 (COI) の考慮が必要であり、国から適正使用の情報を発信することが必要である。
⚫ 以上を加味して、薬剤耐性(AMR)対策アクションプランにおける戦略4.1を基に、歯性感染症に対する治療薬や術後感染予防抗菌薬適
正使用等の歯科領域の適正使用に向けた包括的な手引きを作成してはどうか。
2