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資料1 医療等情報の二次利用に係る現状と今後の対応方針に ついて (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46380.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第115回 12/9)《厚生労働省》
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令和6年1月11日

医療等情報の活用拡大により想定されるユースケース(1)


第2回健康・医療・介護情報利活用検討会
医療等情報の二次利用に関する
ワーキンググループ
資料3-2

一部改変

医療分野において、仮名化情報や臨床情報の活用、情報連携基盤の構築が進むことにより、様々なユースケースが生じ得る。

医薬品や治療法の研究開発
•特定の薬剤を服薬している患者について、当該患者が受療した様々な医療機関における長期的な受療状況を比較することにより、他の疾患に対
する新たな効能の特定につながる可能性がある。
•糖尿病などの生活習慣病において、HbA1c、腎機能等の検査値や眼科・歯科等の他の受診科における検査結果等を長期的に比較することで、病
態に応じた有効性の高い治療法の検討ができる。
•希少な障害をもつ障害者・児について、障害の状況に応じて必要となる障害福祉サービス等の支援に関する長期にわたる効果の分析に資する。

•特定の薬剤禁忌を持つ患者の代替薬として、何が多く使用されているのか把握することで、薬剤禁忌を持つ可能性のある患者でも安心して使え
る安全性の高い新たな治療法の特定につながる可能性がある。

医薬品等の副作用の検討
•特定の薬剤の上市後に、転院後の医療機関も含めた長期的な服用後の臨床情報や検査結果等を分析することにより、副作用の出現しやすい患者
群の特定など、医薬品の安全性に関する検証につながる可能性がある。

臨床試験の効率化
•希少な疾患について、どのような地域や医療機関で診療が行われているか把握可能となることで、医薬品等の臨床開発のスピード向上に資する。
•特定の傷病名の患者において、患者の背景情報を把握することで、臨床試験の成功率向上に資する要因の分析を行うことができ、治験の実施可
否の判断等につながる可能性がある。

疫学分析の精緻化
•症例数が少ない希少な疾患の罹患や予後、精緻な地理情報や年齢情報に基づく疾患の罹患や予後の分析等に資する。

革新的医薬品・治療法の研究開発
•症例数が限られた疾患において、治療が必要とされている患者を特定し、その予後を把握することで、そのデータを対照群として利用できる可
能性がある。

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