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参考資料1 地域における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方 (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46575.html
出典情報 高齢者医薬品適正使用検討会(第19回 12/11)《厚生労働省》
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「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン 2015」
(2016 年 10月日本老年医学
会)
※特に慎重な投与を要する薬物(PIMs)リスト、開始を考慮するべき薬物のリスト
も掲載されている

(4) ポリファーマシー対策を推進する担当者を決める
・地域全体でポリファーマシー対策を推進するためには、地域のポリファーマシーの実
行を推進する「地域ポリファーマシーコーディネーター8」を定めることが効果的と
考えられる。担当者としては、中核病院の地域連携室等に所属する医療従事者や地域
の薬剤師会に所属する薬剤師等が考えられる。
・この担当者は、自治体や地域の医師会・中核病院などの、地域医療を中心的に推進す
る主体の理解を得ながら、地域でのポリファーマシー推進のあり方を検討し、それを
実行する役割を担う。また地域の薬剤師会や看護や介護の関係団体、保険者などとの
連携を深める役割を担うことも望まれる。
・個別の患者に対して、地域でのポリファーマシー対策を実施する際には役割分担(役
割の重複を防ぐのではなく、役割に気づいてもらうことが目的)と連携が必要である。
この際、個別の患者のポリファーマシー対策の中心となる「薬剤調整を支援する者(薬
剤調整支援者)9」の役割について、地域の医療従事者等の理解を図ることが効果的と
考えられる。

(5) 自治体や保険者がポリファーマシー対策に関わる
・地域が一体となってポリファーマシー対策を実施していくにあたっては、医療・介護
関係者だけではなく、自治体や保険者が取り組みに参加することも重要である。
・自治体や保険者が地域の医療・介護関係者が意見交換をするための会議を主催するこ
とで、医療・介護関係者はより一層円滑に連携していくことが可能になると考えられ
る。

8 地域の医療・介護関係者たちの理解を得ながら協働し、地域のポリファーマシー対策の方針の検討等を行う、
地域のポリファーマシー対策の旗振り役。
9 ポリファーマシー対策に関する一定の知識を有し、患者の処方状況・服薬状況を把握し、患者の状態にあった
適切な処方・服用を実現するために必要に応じて患者に関りのある医療機関や薬局等に働きかけ(処方変更の提
案 等)を行うことを通じて患者を支援する者。

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