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風疹に関する疫学情報:2022年3月30日現在 (4 ページ)
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公開元URL | https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/rubella-top/2145-rubella-related/8278-rubella1808.html |
出典情報 | 風疹に関する疫学情報:2022年3月30日現在(4/5)《国立感染症研究所》 |
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風疹 HI 抗体保有状況
風疹はワクチンによって予防可能な疾患である。予防接種法に基づいて毎年調査が行われている感染
症流行予測調査によって国民の抗体保有状況が調査されている。2020 年度の調査数は例年の約 5,000 人
から約 3,000 人に減少した。成人男性は40 代前半(HI 抗体価1:8 以上:83%)
、40 代後半(同:84%)
、
50 代前半(同:81%)、50 代後半(同:79%)で抗体保有率が特に低い(図 12-1)
。2019~2020 年の風疹
患者報告の中心もこの年齢層の成人男性であることから、引き続きこの集団に対する対策が必要である。
一方、妊娠出産年齢の女性の抗体保有率(HI 抗体価 1:8 以上)は概ね 95%以上で高く維持されていた
(図 12-2)
。妊婦健診で低いと指摘される抗体価(HI 抗体価<1:8, 1:8,1:16)の割合は 20 代前半で
23%、20 代後半で 24%、30 代前半で 19%、30 代後半で14%、40 代前半で 18%、40 代後半で 25%存
在することから(図 12-2)
、特に妊娠 20 週頃までの妊婦の風疹ウイルス感染には注意が必要である。
図12-1 男性年齢/年齢群別風疹 HI 抗体保有状況
図12-2 女性年齢/年齢群別風疹 HI 抗体保有状況
第5 期定期接種
風疹第5 期定期接種対象の昭和37(1962)年4 月2 日~昭和54(1979)年4 月1 日生まれの男性(図
13)は、積極的に風疹抗体検査を受け、検査結果に応じて予防接種を受けることが勧奨されている。
本制度は 2022 年 3 月までの期間限定であったが、2021 年 12 月 17 日の厚生科学審議会予防接種基本方
針部会ならびに感染症部会の合同開催で 3 年間の延長が認められ、2025 年 3 月まで第 5 期定期接種として
継続されることが決定した。職場健診等を活用した積極的な接種勧奨が必要である。
図13 風疹含有ワクチンの定期予防接種制度と年齢の関係
対象者に対しては、市町村からクーポン券が送付されるが、2019 年度に続き、2020 年度、2021 年度も
各自治体からクーポン券が発送された。発送された対象者は自治体によって異なる。厚生労働省によると、
2019 年4 月1 日時点の第5 期定期接種対象(昭和37(1962)年4 月2 日~昭和54(1979)年4 月1 日生まれ)
の男性人口は全国で15,374,162 人であった。2022 年1 月までに抗体検査を受けた人が 3,858,870 人(クー
ポン券使用 1,245,330 人(2019 年度)、1,769,990 人(2020 年度)、777,243 人(2021 年度)、自治体
66,307 人)で対象男性人口の25.1 %(2021 年12 月から0.4 ポイント増加)
、予防接種を受けた人は
823,360 人(クーポン券使用 270,113 人(2019 年度)、359,312 人(2020 年度)、180,838 人(2021 年
度)、自治体13,097 人)で対象男性人口の5.4 %(2021 年12 月から 0.2 ポイント増加)であった。
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風疹はワクチンによって予防可能な疾患である。予防接種法に基づいて毎年調査が行われている感染
症流行予測調査によって国民の抗体保有状況が調査されている。2020 年度の調査数は例年の約 5,000 人
から約 3,000 人に減少した。成人男性は40 代前半(HI 抗体価1:8 以上:83%)
、40 代後半(同:84%)
、
50 代前半(同:81%)、50 代後半(同:79%)で抗体保有率が特に低い(図 12-1)
。2019~2020 年の風疹
患者報告の中心もこの年齢層の成人男性であることから、引き続きこの集団に対する対策が必要である。
一方、妊娠出産年齢の女性の抗体保有率(HI 抗体価 1:8 以上)は概ね 95%以上で高く維持されていた
(図 12-2)
。妊婦健診で低いと指摘される抗体価(HI 抗体価<1:8, 1:8,1:16)の割合は 20 代前半で
23%、20 代後半で 24%、30 代前半で 19%、30 代後半で14%、40 代前半で 18%、40 代後半で 25%存
在することから(図 12-2)
、特に妊娠 20 週頃までの妊婦の風疹ウイルス感染には注意が必要である。
図12-1 男性年齢/年齢群別風疹 HI 抗体保有状況
図12-2 女性年齢/年齢群別風疹 HI 抗体保有状況
第5 期定期接種
風疹第5 期定期接種対象の昭和37(1962)年4 月2 日~昭和54(1979)年4 月1 日生まれの男性(図
13)は、積極的に風疹抗体検査を受け、検査結果に応じて予防接種を受けることが勧奨されている。
本制度は 2022 年 3 月までの期間限定であったが、2021 年 12 月 17 日の厚生科学審議会予防接種基本方
針部会ならびに感染症部会の合同開催で 3 年間の延長が認められ、2025 年 3 月まで第 5 期定期接種として
継続されることが決定した。職場健診等を活用した積極的な接種勧奨が必要である。
図13 風疹含有ワクチンの定期予防接種制度と年齢の関係
対象者に対しては、市町村からクーポン券が送付されるが、2019 年度に続き、2020 年度、2021 年度も
各自治体からクーポン券が発送された。発送された対象者は自治体によって異なる。厚生労働省によると、
2019 年4 月1 日時点の第5 期定期接種対象(昭和37(1962)年4 月2 日~昭和54(1979)年4 月1 日生まれ)
の男性人口は全国で15,374,162 人であった。2022 年1 月までに抗体検査を受けた人が 3,858,870 人(クー
ポン券使用 1,245,330 人(2019 年度)、1,769,990 人(2020 年度)、777,243 人(2021 年度)、自治体
66,307 人)で対象男性人口の25.1 %(2021 年12 月から0.4 ポイント増加)
、予防接種を受けた人は
823,360 人(クーポン券使用 270,113 人(2019 年度)、359,312 人(2020 年度)、180,838 人(2021 年
度)、自治体13,097 人)で対象男性人口の5.4 %(2021 年12 月から 0.2 ポイント増加)であった。
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