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感染症週報 2024年第48週(11月25日-12月1日) (11 ページ)
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公開元URL | https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/idwr/IDWR2024/idwr2024-48.pdf |
出典情報 | 感染症週報 2024年第48週(11月25日-12月1日)(12/13)《国立感染症研究所》 |
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Infectious Diseases Weekly Report Japan
2024年 第48週
(11月25日〜 12月1日)
:通巻第26巻 第48号
14歳が約3万人、15~19歳が約1.6万人、20代が約1.3万人、30代が約1.5万人、40代が約2万
人、50代が約1.9万人、60代が約1万人、70歳以上が約0.9万人となっている。2024年第36~
48週の推計受診者数の累積は約61.3万人となった(2024年12月4日現在)。
病原体サーベイランスにおける、インフルエンザウイルス分離・検出速報によると(https://
www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-inf.html)、2024/25シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出
報告数は、2024年12月6日現在、AH1pdm09が236株、AH3亜型が31株、B型が3株(ビクトリ
ア系統 2 株、系統不明 1 株)検出されている。また、直近 5 週間(2024 年第 44 ~ 48 週)では
AH1pdm09が42件(93%)、AH3亜型が3件(7%)であった。詳細は国立感染症研究所ホーム
ページ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。
インフルエンザ入院サーベイランス(全国約500カ所の基幹定点医療機関が週毎に報告するイ
ンフルエンザによる入院患者数、より重症な症例数の推移を反映する)においては、2024年第
36週以降、第42週、第45週を除き報告数が継続して増加傾向であり、第48週では446例であっ
た。年齢別の内訳としては、1歳未満(9例)、1~4歳(41例)、5~9歳
(54例)、10代(28例)、20代
(8例)、30代(8例)、40代(18例)、50代(20例)、60代(40例)、70代(68例)、80歳以上(152例)
であった。今シーズンの基幹定点におけるインフルエンザによる入院患者の累積報告数1,589例
のうち、10歳未満が430例(27.1%)、70歳以上が759例(47.8%)であった(2024年12月4日現在)
(インフルエンザの発生状況について:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/
kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html)。
急性脳炎(5類感染症全数把握対象疾患)におけるインフルエンザ脳症は、2020/21シーズンは
0例、2021/22シーズンは1例であったが、2022/23シーズンでは44例、2023/24シーズンでは
191例と増加傾向であった。2024年第36週から第48週にかけては、13例報告されているが、昨
年同時期の報告数73例と比較すると少ない。13例のうち検出されたインフルエンザウイルスは
A型10例(77%)、血清型の未記載3例(23%)である(2024年12月4日現在)。
感染症法に基づくサーベイランス以外の情報においてインフルエンザの流行状況を示唆する
情報として、全国の保育所・幼稚園、小学校、中学校、高等学校におけるインフルエンザ様症
状の患者による休校数、学年閉鎖数、学級閉鎖数を集計する学校サーベイランス〔インフルエン
ザ様疾患発生報告(学校欠席者数):https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-flulike.html〕 と国立
病院機構140病院において医師がインフルエンザを疑い、インフルエンザ迅速抗原検査を実施
した検査件数と検査陽性数が報告されることにより、検査陽性率が把握できる「国立病院機構
におけるインフルエンザ全国感染動向」
(https://nho.hosp.go.jp/cnt1-1_0000202404.html)があ
る。
学校サーベイランスでは、2024年第36〜48週までのインフルエンザ様症状の患者による休校
数、学年閉鎖数、学級閉鎖数の累積は、休校30件、学年閉鎖455件、学級閉鎖1,766件となり
(2024年12月6日現在)、2023/24シーズン同時期における累積の休校934件、学年閉鎖9,137件、
学級閉鎖32,510件を大きく下回り、昨季と比較してインフルエンザ様症状を示す患者数はより
少なかった。「国立病院機構におけるインフルエンザ全国感染動向」においても同様の動向で
あった。直近の2024年11月1~15日に関して、前年同時期の結果と比較すると、検査件数は
3,000 件ほど少なく(9,391 件→ 6,418 件)、検査陽性件数も 10 分の 1 程度であり(1,161 件
→121件)、 検査陽性率も大きく下回っていた(12.4%→1.9%)。一方、10月前半以降、全国にお
Ministry of Health, Labour and Welfare / National Institute of Infectious Diseases
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2024年 第48週
(11月25日〜 12月1日)
:通巻第26巻 第48号
14歳が約3万人、15~19歳が約1.6万人、20代が約1.3万人、30代が約1.5万人、40代が約2万
人、50代が約1.9万人、60代が約1万人、70歳以上が約0.9万人となっている。2024年第36~
48週の推計受診者数の累積は約61.3万人となった(2024年12月4日現在)。
病原体サーベイランスにおける、インフルエンザウイルス分離・検出速報によると(https://
www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-inf.html)、2024/25シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出
報告数は、2024年12月6日現在、AH1pdm09が236株、AH3亜型が31株、B型が3株(ビクトリ
ア系統 2 株、系統不明 1 株)検出されている。また、直近 5 週間(2024 年第 44 ~ 48 週)では
AH1pdm09が42件(93%)、AH3亜型が3件(7%)であった。詳細は国立感染症研究所ホーム
ページ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。
インフルエンザ入院サーベイランス(全国約500カ所の基幹定点医療機関が週毎に報告するイ
ンフルエンザによる入院患者数、より重症な症例数の推移を反映する)においては、2024年第
36週以降、第42週、第45週を除き報告数が継続して増加傾向であり、第48週では446例であっ
た。年齢別の内訳としては、1歳未満(9例)、1~4歳(41例)、5~9歳
(54例)、10代(28例)、20代
(8例)、30代(8例)、40代(18例)、50代(20例)、60代(40例)、70代(68例)、80歳以上(152例)
であった。今シーズンの基幹定点におけるインフルエンザによる入院患者の累積報告数1,589例
のうち、10歳未満が430例(27.1%)、70歳以上が759例(47.8%)であった(2024年12月4日現在)
(インフルエンザの発生状況について:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/
kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html)。
急性脳炎(5類感染症全数把握対象疾患)におけるインフルエンザ脳症は、2020/21シーズンは
0例、2021/22シーズンは1例であったが、2022/23シーズンでは44例、2023/24シーズンでは
191例と増加傾向であった。2024年第36週から第48週にかけては、13例報告されているが、昨
年同時期の報告数73例と比較すると少ない。13例のうち検出されたインフルエンザウイルスは
A型10例(77%)、血清型の未記載3例(23%)である(2024年12月4日現在)。
感染症法に基づくサーベイランス以外の情報においてインフルエンザの流行状況を示唆する
情報として、全国の保育所・幼稚園、小学校、中学校、高等学校におけるインフルエンザ様症
状の患者による休校数、学年閉鎖数、学級閉鎖数を集計する学校サーベイランス〔インフルエン
ザ様疾患発生報告(学校欠席者数):https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-flulike.html〕 と国立
病院機構140病院において医師がインフルエンザを疑い、インフルエンザ迅速抗原検査を実施
した検査件数と検査陽性数が報告されることにより、検査陽性率が把握できる「国立病院機構
におけるインフルエンザ全国感染動向」
(https://nho.hosp.go.jp/cnt1-1_0000202404.html)があ
る。
学校サーベイランスでは、2024年第36〜48週までのインフルエンザ様症状の患者による休校
数、学年閉鎖数、学級閉鎖数の累積は、休校30件、学年閉鎖455件、学級閉鎖1,766件となり
(2024年12月6日現在)、2023/24シーズン同時期における累積の休校934件、学年閉鎖9,137件、
学級閉鎖32,510件を大きく下回り、昨季と比較してインフルエンザ様症状を示す患者数はより
少なかった。「国立病院機構におけるインフルエンザ全国感染動向」においても同様の動向で
あった。直近の2024年11月1~15日に関して、前年同時期の結果と比較すると、検査件数は
3,000 件ほど少なく(9,391 件→ 6,418 件)、検査陽性件数も 10 分の 1 程度であり(1,161 件
→121件)、 検査陽性率も大きく下回っていた(12.4%→1.9%)。一方、10月前半以降、全国にお
Ministry of Health, Labour and Welfare / National Institute of Infectious Diseases
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