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資料1 直近の感染状況等の分析と評価 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00333.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第79回 4/6)《厚生労働省》
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<今後の見通しと必要な対策>
○ 感染状況について
• 新規感染者数は、全国的にみれば、今週先週比と直近1週間の移動平均は1週間以上にわたり増加している。地域別に見ると、
継続的に増加している地域もある一方で、横ばいの地域もあり、今後の動向に注意が必要。また、昨年末からの感染拡大におけ
るピークよりも低いレベルまで減少している地域もある一方で、ピークから十分に減少しないままに上昇に転じている地域もあり、
感染状況の推移に差が生じている。特に、秋田県、新潟県や鹿児島県などは、直近1週間の移動平均がすでに昨年末からの感
染拡大におけるピークを上回っており、地方における感染拡大にも注意が必要。
• 年代別の新規感染者数では、全ての年代で増加に転じており、特に、10-20代での増加が顕著である。鹿児島県や沖縄県など継
続的に増加している地域ではその傾向が強く見られ、高齢者も増加傾向にあることは注意を要する。
• 新規感染者における20代の割合の増加傾向が見られる。また、感染場所として、20代では飲食店の割合が約7%と増加傾向に
ある(全年齢では約2%)。高齢者では、介護福祉施設や医療機関における感染が継続している。
• これまでの感染拡大では若年層中心の流行から高齢者へと波及していく傾向が見られた。現在、高齢者の3回目接種が進んで
いるが、今後の流行状況には注意が必要。
○ 感染の増加要因と抑制要因について
感染状況には、以下のような感染の増加要因と抑制要因の変化が影響するが、現在の感染者数増加には接触機会の増加と、
BA.2系統への置き換わりが強く影響していると考えられる。
【接触パターンについて】夜間滞留人口については、都市部を中心に継続的な増加傾向を示している。また、夜間滞留人口が昨年
末のピーク近くまで増加した後に、直近の1週間では減少傾向に転じている地域もある。一方、夜間滞留人口が継続的に減少
している地域は少なく、お花見、歓迎会などが行われる時期であり、特に夜間滞留人口の増加が新規感染者の増加要因となり
うる。子どもについては、新学期が始まり、学校での接触機会が増加する可能性に要注意。
【流行株について】BA.2系統への置き換わりが進んでおり、新規感染者の増加要因となりうる。ヨーロッパではBA.2系統への置き
換わりが進み、感染者だけではなく重症者・死亡者が増加に転じている国もあり(例:英国)、十分な注意が必要。
【ワクチン接種等について】3回目接種の主な目的は発症予防・重症化予防である。3回目接種は高齢者で進む一方、若年層では
接種率がまだ低いが、これから接種対象になることで接種が進むことが期待される。オミクロン株に対する感染予防効果はデ
ルタ株に比較しても低く、しかも持続期間が短いことに留意が必要。3回目接種の感染予防効果も時間経過に伴い今後減弱し
ていくことが予想。また、これまでの感染による免疫保持については、地域の発生動向に影響する可能性もある。
【気候要因について】これから春に向けて気温が上昇していくことにより、換気を行いやすい気候条件になる。屋内で過ごすことが
減ることも感染者抑制には一定の効果があると考えられるが、昨年のこの時期に感染が拡大したことには留意が必要。

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