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資料2   植田議員提出資料 (3 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/1226/agenda.html
出典情報 経済財政諮問会議(令和6年第16回 12/26)《内閣府》
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金融政策の多角的レビュー(2)
大規模な金融緩和の効果と副作用の評価


金融市場や金融機関収益などの面で一定の副作用はあったものの、現時点においては、全体と
してみれば、わが国経済に対してプラスの影響
<効果>
• 大規模な金融緩和は経済・物価を押し上げ
• ただし、期待への働きかけの難しさなどから、導入当初に想定していたほどの効果は発揮せず
<副作用等>
• 金融市場:国債市場の機能度にマイナスの影響
• 金融仲介機能:貸出等の利鞘は縮小も、金融仲介機能を阻害した証左はみられない
• 経済の供給面:プラス(資本蓄積等)・マイナス(資源配分の歪み等)の両面で明確な結論が得られず



ただし、今後、なお低下した状態にある国債市場の機能度の回復が進まない、あるいは副作用
が遅れて顕在化するなど、マイナスの影響が大きくなる可能性には留意

先行きの金融政策運営への含意


非伝統的な金融政策手段を用いる必要が生じた場合:ベネフィットとコストの比較衡量が重要
 現時点においては、将来の政策運営を考えるうえで特定の手段を除外するべきではないが、今後、各
手段の採用を検討する際には、留意点等を勘案し、可能な限り副作用を抑制しながら効果を発揮でき
るよう、制度設計していく必要



引き続き、2%の「物価安定の目標」のもとで、その持続的・安定的な実現という観点から、
金融政策を運営していくことが適切
 非伝統的な金融政策手段は、短期金利操作の完全な代替手段にはなりえず、可能な限りゼロ金利制約
に直面しないような政策運営が望ましい。景気悪化時に実質金利を引き下げることができるように、
小幅のプラスの物価上昇率を安定して実現していくことが重要

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