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院内がん登録2012年10年生存率集計公表 (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2025/0213_1/index.html |
出典情報 | 院内がん登録 2012年10年生存率報告書(2/13)《国立がん研究センター》 |
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現在、Pohar-Perme 法による純生存率は、国や都道府県等、一定の集団を対象とした住民ベース
のがん統計に、国際的にも広く採用されています。
サバイバー生存率(Conditional Survival Rate,条件付生存率)
診断日からの経過日数ごとに、そこからある期間(例:5 年間)を生きる確率を示したものです。診断
後経過した日数を起点として「次の○年の生存率」を条件付生存率といいますが、国立がん研究セン
ターにおいて「サバイバー○年生存率」と呼び、図 1、2 では診断日からの時間経過を横軸、「サバイ
バー○年生存率」を縦軸としています。(注意:院内がん登録 2013-2014 年 5 年生存率集計の際に、
特別集計として公表した「サバイバー1 年生存率」は、経過年数ごとにそこから 1 年後の生存率を計
算しています。今回の特別集計では経過年数ごとにそこから 5 年後の生存率を計算しており、比較
はできないことに留意してください。)
【院内がん登録 2012 年 10 年生存率概要】
2012 年登録の院内がん登録データを提出した拠点病院およびその他の院内がん登録実施施設(拠点
外病院)の 361 施設から 10 年予後情報付腫瘍データ 543,081 例を収集し、集計しました。
がんによってはその特性上、性別、年齢、ステージ、手術の有無により、生存率に違いがあり、その解釈
には留意が必要です。
【院内がん登録 2012 年 10 年生存率結果のポイント】
2012 年の全がんの実測生存率は 46.6%、純生存率は 54.0%(報告書 P26)
10 年という期間の経過をみるため、がんによっては年齢階級別の実測生存率と純生存率に大きな差
がみられました。これは年齢が高くなるほど、がん以外の原因で亡くなる確率が高くなることが影響し
ていると考えられました。
【特別集計:サバイバー5 年生存率の概要】
今回収集したデータを用いて、主ながん種(胃がん、大腸がん、肝細胞がん、肝内胆管がん、小細胞肺
がん、非小細胞肺がん、乳がん、食道がん、膵臓がん、前立腺がん、子宮頸がん、子宮体がん、膀胱が
ん、甲状腺乳頭濾胞がん、胆嚢がん、喉頭がん、腎がん、腎盂尿路がん、卵巣がん)の病期別サバイバ
ー5 年生存率(Conditional Survival Rate)を算出し、特別集計として報告書にまとめました。
【特別集計:サバイバー5 年生存率の集計結果】
がんと診断後、10 年間のデータを用いてサバイバー5 年生存率を初めて集計(報告書 P68)
進行期では 1 年生存するほど 5 年生存率が改善傾向
治療による根治がより期待できる病期(Ⅰ・Ⅱ期)では、多くのがん種でサバイバー5 年生存率はほぼ
横ばいになりますが、進行期(Ⅲ・Ⅳ期)では 1 年生存するほど 5 年生存率が改善する傾向がみられ
ました(例:図 1)。その一方で乳がんは、どの病期でもサバイバー5 年生存率はほぼ横ばいであるこ
とから、長期の治療と経過観察が必要なサブタイプがあることを反映していると推測されました(図 2)。
同じがん種・病期であっても年齢やその他の因子によって予後が異なるということに注意が必要です
が、がん種や病期によっては「診断後 1 年以上生存した場合の 5 年生存率」は、診断時よりも改善す
る傾向であることが、治療を受ける方々にとって少しでも明るいメッセージになることを期待していま
す。
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のがん統計に、国際的にも広く採用されています。
サバイバー生存率(Conditional Survival Rate,条件付生存率)
診断日からの経過日数ごとに、そこからある期間(例:5 年間)を生きる確率を示したものです。診断
後経過した日数を起点として「次の○年の生存率」を条件付生存率といいますが、国立がん研究セン
ターにおいて「サバイバー○年生存率」と呼び、図 1、2 では診断日からの時間経過を横軸、「サバイ
バー○年生存率」を縦軸としています。(注意:院内がん登録 2013-2014 年 5 年生存率集計の際に、
特別集計として公表した「サバイバー1 年生存率」は、経過年数ごとにそこから 1 年後の生存率を計
算しています。今回の特別集計では経過年数ごとにそこから 5 年後の生存率を計算しており、比較
はできないことに留意してください。)
【院内がん登録 2012 年 10 年生存率概要】
2012 年登録の院内がん登録データを提出した拠点病院およびその他の院内がん登録実施施設(拠点
外病院)の 361 施設から 10 年予後情報付腫瘍データ 543,081 例を収集し、集計しました。
がんによってはその特性上、性別、年齢、ステージ、手術の有無により、生存率に違いがあり、その解釈
には留意が必要です。
【院内がん登録 2012 年 10 年生存率結果のポイント】
2012 年の全がんの実測生存率は 46.6%、純生存率は 54.0%(報告書 P26)
10 年という期間の経過をみるため、がんによっては年齢階級別の実測生存率と純生存率に大きな差
がみられました。これは年齢が高くなるほど、がん以外の原因で亡くなる確率が高くなることが影響し
ていると考えられました。
【特別集計:サバイバー5 年生存率の概要】
今回収集したデータを用いて、主ながん種(胃がん、大腸がん、肝細胞がん、肝内胆管がん、小細胞肺
がん、非小細胞肺がん、乳がん、食道がん、膵臓がん、前立腺がん、子宮頸がん、子宮体がん、膀胱が
ん、甲状腺乳頭濾胞がん、胆嚢がん、喉頭がん、腎がん、腎盂尿路がん、卵巣がん)の病期別サバイバ
ー5 年生存率(Conditional Survival Rate)を算出し、特別集計として報告書にまとめました。
【特別集計:サバイバー5 年生存率の集計結果】
がんと診断後、10 年間のデータを用いてサバイバー5 年生存率を初めて集計(報告書 P68)
進行期では 1 年生存するほど 5 年生存率が改善傾向
治療による根治がより期待できる病期(Ⅰ・Ⅱ期)では、多くのがん種でサバイバー5 年生存率はほぼ
横ばいになりますが、進行期(Ⅲ・Ⅳ期)では 1 年生存するほど 5 年生存率が改善する傾向がみられ
ました(例:図 1)。その一方で乳がんは、どの病期でもサバイバー5 年生存率はほぼ横ばいであるこ
とから、長期の治療と経過観察が必要なサブタイプがあることを反映していると推測されました(図 2)。
同じがん種・病期であっても年齢やその他の因子によって予後が異なるということに注意が必要です
が、がん種や病期によっては「診断後 1 年以上生存した場合の 5 年生存率」は、診断時よりも改善す
る傾向であることが、治療を受ける方々にとって少しでも明るいメッセージになることを期待していま
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