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百日咳患者数の増加およびマクロライド耐性株の分離頻度増加について (2 ページ)

公開元URL https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20250402_hyakunitizeki1.pdf
出典情報 百日咳患者数の増加およびマクロライド耐性株の分離頻度増加について(3/29)《日本小児科学会》
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制するためには定期接種への追加の検討が望まれる。
百日咳はワクチン未接種もしくは 3 回接種が完了していない 6 か月未満の乳児で重症化
しやすいため、生後 2 か月を迎えたら速やかな 5 種混合ワクチンの接種が望まれる。ま
た、オーストラリアや欧米諸国では、母親からの移行抗体で乳児の重症化を防ぐため、妊
娠後期の母親が百日咳含有ワクチンを接種することを推奨している 9)。さらに、乳児への
感染源の大部分が家族であることから、乳児に関わる全ての人へ百日咳含有ワクチンの接
種を推奨している 10)。日本環境感染学会から発行されている「医療関係者のためのワクチ
ンガイドライン第 4 版」11)には、医療関係者(特に産科病棟スタッフ、新生児・乳児をケ
アするスタッフ、妊娠中の母親や入院中の新生児・乳児と直接接触する医療関係者)にも
百日咳含有ワクチン(3 種混合ワクチン:DTaP)の接種を推奨している。

図 1 日本における百日咳患者報告数の推移

図 2 年齢・予防接種歴別百日咳症例届け出数 2018 年第 1 週~2020 年第 53 週
(n=29,833)