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資料1 プレパンデミックワクチンの今後の備蓄の種類について (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56908.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 新型インフルエンザ対策に関する小委員会(第23回 4/17)《厚生労働省》 |
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2. 今後備蓄すべきワクチン株について
【近年の流行株について】
⚫
過去5年間に世界でヒトが感染した鳥インフルエンザウイルスは、7種のインフルエンザ
ウイルスの亜型に属していた。
⚫
令和3年以降は Clade 2.3.4.4b に属する高病原性鳥インフルエンザウイルス A(H5N1)
(Highly pathogenic avian influenza virus。 以下、「HPAIV(H5N1)」という。)の世界的
な感染拡大に伴い、野生の哺乳類や農場の家畜等などでの発生報告がみられている。
⚫
なお、Clade 2.3.2.1c の HPAIV(H5N1)は令和2年以降についてはアジアで限局的に発生が
見られるが、世界的な感染拡大はみられていない。
【ヒトへの感染について】
⚫
ヒトの HPAIV(H5N1)感染事例は、平成 15 年から令和7年1月 28 日時点までに、発生報
告のなかった平成 30 年を除き、世界各地で散発的に報告されており、世界保健機関(WHO)
に報告された感染者数は合計 966 例であり、うち 466 例(48%)が死亡している。平成 30
年以降の報告数は大きく減少しているものの、HPAIV(H5N1)はヒト症例が報告されている鳥
インフルエンザの中でも報告された症例数が多く、また致命率が高いウイルスである。
⚫
令和2年1月から令和7年4月 17 日までに、ヒト感染例は、12 ヵ国から 106 例が報告さ
れており、このうち、ベトナムとカンボジア、オーストラリア以外の9ヵ国から報告され
Clade が確認できた事例において、検出された HPAIV(H5N1)の Clade はすべて 2.3.4.4b で
あった。
※ 令和2年以降、H7N9 鳥インフルエンザウイルスのヒトでの感染事例の報告されていな
い。
⚫
HPAIV(H5N1)は効率的にヒトからヒトへ感染する能力を獲得しておらず、現時点ではヒトで
のパンデミックに至る可能性は低いが、世界的に鳥類での感染拡大が認められ、哺乳類の
感染例も多数報告されていることから、HPAIV(H5N1)へのヒトの曝露機会が増加しており、
今後も散発的なヒト感染例が報告される可能性は高い。
⚫
なお、動物で感染が拡大する中でアミノ酸変異が蓄積して、ヒトへの感染性がより高くな
ったウイルスが今後出現する可能性は否定できない。
【H5 亜型 clade 2.3.4.4b ワクチン株と流行株の抗原性】
⚫
世界的に流行をしている Clade2.3.4.4b のうち WHO が示すワクチン候補株は H5N8 である
A/Astrakhan/3212/2020 (IDCDC-RG71A)、H5N6 である A/Fujian-Sanyuan/21099/2017 (CNICFJ21099)と H5N1 である A/chicken/Ghana/AVL-763_21VIR7050-39/2021 、 A/American
wigeon/South Carolina/22-000345-001/2021(IDCDC-RC78)、A/Ezo red
fox/Hokkaido/1/2022 (NIID-002)、A/Jiangsu/NJ210/2023(CNIC-JSNJ210)である。このう
ち H5N1 であり、安全性および抗原性について WHO による確認が完了したワクチン株とし
て使用可能かつ、入手可能であるのは、A/Ezo red fox/Hokkaido/1/2022 (NIID-002) 及
び A/American wigeon/South Carolina/22-000345-001/2021(IDCDC-RC78)である。
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【近年の流行株について】
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過去5年間に世界でヒトが感染した鳥インフルエンザウイルスは、7種のインフルエンザ
ウイルスの亜型に属していた。
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令和3年以降は Clade 2.3.4.4b に属する高病原性鳥インフルエンザウイルス A(H5N1)
(Highly pathogenic avian influenza virus。 以下、「HPAIV(H5N1)」という。)の世界的
な感染拡大に伴い、野生の哺乳類や農場の家畜等などでの発生報告がみられている。
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なお、Clade 2.3.2.1c の HPAIV(H5N1)は令和2年以降についてはアジアで限局的に発生が
見られるが、世界的な感染拡大はみられていない。
【ヒトへの感染について】
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ヒトの HPAIV(H5N1)感染事例は、平成 15 年から令和7年1月 28 日時点までに、発生報
告のなかった平成 30 年を除き、世界各地で散発的に報告されており、世界保健機関(WHO)
に報告された感染者数は合計 966 例であり、うち 466 例(48%)が死亡している。平成 30
年以降の報告数は大きく減少しているものの、HPAIV(H5N1)はヒト症例が報告されている鳥
インフルエンザの中でも報告された症例数が多く、また致命率が高いウイルスである。
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令和2年1月から令和7年4月 17 日までに、ヒト感染例は、12 ヵ国から 106 例が報告さ
れており、このうち、ベトナムとカンボジア、オーストラリア以外の9ヵ国から報告され
Clade が確認できた事例において、検出された HPAIV(H5N1)の Clade はすべて 2.3.4.4b で
あった。
※ 令和2年以降、H7N9 鳥インフルエンザウイルスのヒトでの感染事例の報告されていな
い。
⚫
HPAIV(H5N1)は効率的にヒトからヒトへ感染する能力を獲得しておらず、現時点ではヒトで
のパンデミックに至る可能性は低いが、世界的に鳥類での感染拡大が認められ、哺乳類の
感染例も多数報告されていることから、HPAIV(H5N1)へのヒトの曝露機会が増加しており、
今後も散発的なヒト感染例が報告される可能性は高い。
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なお、動物で感染が拡大する中でアミノ酸変異が蓄積して、ヒトへの感染性がより高くな
ったウイルスが今後出現する可能性は否定できない。
【H5 亜型 clade 2.3.4.4b ワクチン株と流行株の抗原性】
⚫
世界的に流行をしている Clade2.3.4.4b のうち WHO が示すワクチン候補株は H5N8 である
A/Astrakhan/3212/2020 (IDCDC-RG71A)、H5N6 である A/Fujian-Sanyuan/21099/2017 (CNICFJ21099)と H5N1 である A/chicken/Ghana/AVL-763_21VIR7050-39/2021 、 A/American
wigeon/South Carolina/22-000345-001/2021(IDCDC-RC78)、A/Ezo red
fox/Hokkaido/1/2022 (NIID-002)、A/Jiangsu/NJ210/2023(CNIC-JSNJ210)である。このう
ち H5N1 であり、安全性および抗原性について WHO による確認が完了したワクチン株とし
て使用可能かつ、入手可能であるのは、A/Ezo red fox/Hokkaido/1/2022 (NIID-002) 及
び A/American wigeon/South Carolina/22-000345-001/2021(IDCDC-RC78)である。
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