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資料1 直近の感染状況等の分析と評価 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第81回 4/20)《厚生労働省》
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<今後の見通しと必要な対策>
○ 感染状況について
• 新規感染者数は、全国的にみれば、直近1週間の移動平均は約3週間にわたり増加していたが、大都市圏を中心に減少傾向と
なっていることに伴い、足下では減少の動きが見られる。しかし、地域別に見ると、秋田県、福島県、新潟県、長野県、愛媛県、宮
崎県及び鹿児島県では、直近1週間の移動平均が昨年末からのピークを上回っており、地方における感染拡大にも注意が必要。
また、北海道、佐賀県や沖縄県など増加が続く地域がある一方で、大都市圏を中心に減少傾向が見られるなど、感染状況の推
移に差が生じている。また、全国で最も高い感染レベルとなっている沖縄県では、3月末から継続的に増加している。
• 年代別の新規感染者数では、全ての年代で減少傾向にあるが、明確な減少が見られる20代以外の年代では横ばい又は微減。
首都圏では全ての年代でおおむね減少傾向。一方、沖縄県では全ての年代で新規感染者数の増加が継続しており、特に10代以
下の増加が顕著となっている。また、高齢者の増加も継続しており、今後、他の地域でも高齢者の感染状況を注視していく必要。
• 感染場所として、学校等における割合が増加傾向にある。
• 現在の感染状況は、足下では大都市圏を中心に減少の動きが見られるものの、北海道、佐賀県や沖縄県など増加が続く地域も
ある。昨年夏のピークよりも高い状況が続いていることには変わりなく、引き続き、今後の動向を注視する必要。
○ 感染の増加要因と抑制要因について
感染状況には、以下のような感染の増加要因と抑制要因の変化が影響するが、直近までの感染者数増加には接触機会の増加
と、BA.2系統への置き換わりが強く影響していると考えられる。また、足下で見られる減少傾向には、ワクチン接種等による免疫
の獲得状況や、感染リスクの高い場所・場面を回避しようとする市民の努力等が影響しているものと考えられる。
【接触パターンについて】夜間滞留人口については、全国の半数以上で増加傾向が見られる。新規感染者数に係る直近1週間の
移動平均が昨年末からのピークを上回っている県のうち、そのほとんどで夜間滞留人口の増加傾向が見られる。また、首都圏
などでは減少傾向にあったが、直近1週間では再び増加に転じている。また、今後GWに向けて移動や接触が増加する可能性
があり、今後の感染状況への影響に注意が必要。
【流行株について】BA.2系統への置き換わりが全国で約8割まで進んでいるものと推定されており、新規感染者の増加の一要因と
なりうる。海外でもBA.2系統への置き換わりが進み、感染の拡大に伴って死亡者も増加している国もあり(例:英国)、十分な注
意が必要。
【ワクチン接種等について】3回目接種の主な目的は発症予防・重症化予防である。3回目接種は高齢者で進む一方、若年層では
接種率がまだ低いが、これから接種対象になることで接種が進むことが期待される。オミクロン株に対する感染予防効果はデ
ルタ株に比較しても低く、しかも持続期間が短いことに留意が必要。3回目接種の感染予防効果も時間経過に伴い今後減弱し
ていくことが予想。また、これまでの感染による免疫保持については、地域の発生動向に影響する可能性もある。
【気候要因について】気温が上昇していく時期に入り、換気を行いやすい気候条件になる。屋内で過ごすことが減ることも感染者抑
制には一定の効果があると考えられるが、昨年のこの時期に感染が拡大したことには留意が必要。
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