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○被災地における特例措置について-11-1 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00106.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第488回  9/15)《厚生労働省》
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東日本大震災に伴う被災地特例措置の利用状況(その5)
特例措置の継続の必要性、今後の見通し(特例措置を利用している保険医療機関からの報告(概要))
令和3年4月1日現在

【医療機関A】
当院は、東日本大震災による津波の被害がなく、診療を今日まで続けられている。しかし、石巻市内の精
神病院が閉院し、現在市内の精神病院は、当院を含め2病院となっている。退院支援を進めているが、家
族や住居等の環境が変化し、受け入れが難しい場合が未だにある。震災の影響もあり、新たに病気を発症
したり再発される方もいます。そのため、入院施設の減少や外来入院治療が必要な患者が増加しており、
今後も特例措置の利用継続が必要な状況である。
今後、特例措置の解消に向けて、関係機関(病院・施設・行政等)との連携を強化し、地域や家族の実情
にも考慮しながら退院先の確保、退院後の支援(精神科訪問看護等)を進めます。特に精神科訪問看護は、
症状の悪化を軽減し心理的負担も和らげる効果が出ております。また、入院の必要性がある患者の選別を
今以上に行い、受け入れもゆるやかに減らしていけるように考えております。そして、早急に改善できるよう
関係機関の協力も仰ぎながら進めていきます。
【医療機関B】
震災より10年を迎えました。当院院長は現在石巻市在宅医療・介護連携等推進会議の副座長として、被
災地在宅医療構築の一端を担っております。上記の高齢化の患者さんの増加が予測されます。(当院の独
居状態の入院は直近で50%です。医療従事者、介護者の高齢化もあり、その中で医療・介護を円滑に進
めるには、当有床診療所の各方面に対する柔軟な対応、取り組みの必要性を以前からも現在痛感しており
ます。特例状態からの解消としての取り組みとしては以前よりもさらに在宅復帰への強化、介護生活へと各
施設や訪問看護ステーション、ご家族とも密になりさらなる連携体制をと考えております。
現在のコロナ禍において医療供給体制で近隣の医療機関や施設当他職種へのバックアップとしての病床
確保を強く希望するところであります。

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