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資料3-2-② 鈴木先生提出資料 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第87回 6/8)《厚生労働省》
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「日本における新型コロナウイルス感染症流行時の社会的接触パターンについて」
2022 年6月1日
中村友香(London School of Hygiene and Tropical Medicine・長崎大学)、鈴木基(国
立感染症研究所)、有吉紅也(長崎大学)
主なポイント


2021 年 2 月から 2022 年 3 月の期間に大阪府と福岡県の住民を対象として社会
的接触調査(コンタクトサーベイ)を実施し、1 人あたりの接触人数(1 日平
均)の推移を検討した。



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行後(2021 年と 2022 年)は、1 人
あたりの接触人数は 8.1 人(平日)、5.9 人(週末)であった。これは流行前
(2011 年)に実施された同様の調査の 16.3 人(平日)、12.8 人(週末)と比べ
て減少していた。この減少傾向は、平日、週末を問わず、すべての年齢層で見ら
れた。



流行期間中、20 代における接触人数については他世代よりも大きな変動が観察
され、2021 年 12 月に明らかな増加が見られた。



2022 年 3 月時点の接触人数は流行前の水準には戻っていないが、比較的若い世
代(10 代から 30 代)の接触人数については平日、週末ともに 1 年前の 2021 年
3 月と比較して増加傾向が見られる。

社会的接触調査(コンタクトサーベイ)について
2021 年 2 月から 2022 年 3 月にかけて、大阪府と福岡県在住者を対象として社会的接
触調査(コンタクトサーベイ)を実施した。1 回につき約 1500 人から 1700 人を対象
とし、合計 8 回の調査を行った。2021 年 2 月に大阪府と福岡県を含めた地域で緊急事
態宣言が発令された直後に 1 回目の調査を行い、2 回目は緊急事態宣言が解除された 3
月に行った。3 回目の調査はゴールデンウィーク明けで、デルタ株が流行し始めた同年
5 月に行った。デルタ株の流行のピークが過ぎた後、同年 11 月に 4 回目、12 月に 5 回
目の調査を行った。その後、2022 年 1 月からオミクロン株を主体とする流行拡大が起
こり、まん延防止等重点措置を適応する地域に大阪府と福岡県が含まれることになっ

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