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資料3-3 西浦先生提出資料 (212 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第92回 7/27)《厚生労働省》
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東京都において2022年7月21日のゲノム解析報告で2例のBA.2.75系統感染者を認め
たことのデータ解釈について(続き)
【結果】
M=14.0 人(95%信頼区間:2.8、42.2)と推定された。
これは全検体中の0.61%(95%信頼区間:0.12、1.84)に相当する。
仮に、同程度の割合の状態が続いた場合、1日3万人の感染者(報告される確定患
者)を認めたとき、184人(95%信頼区間:37、552)はBA.2.75系統の感染者と想定され
る。1日5万人のとき、306人(95%信頼区間:61、921)である。
【解釈】
・BA.5系統が大半を占める流行で、1日で万単位の感染者が発生する中、BA.2.75系
統の感染者が診断されるというのは、BA.2.75系統が既に都内コミュニティで流行を始
めていることを示唆する。
・インドにおけるBA.2.75によるBA.5系統の置き換えをふまえると、第7波はBA.2.75系
統に置き換わりながら進展する可能性がある。A.2.75系統に関する十分な科学的知見
が揃っておらず、BA.2.75系統の毒力なども引き続き精査を要するものと考えられる。
・BA.2.75系統の感染者数を捕捉することが急務である。BA.4やBA.5ではL452R変異
を認めるが、BA.2.75は一部のみでしかそれを認めないとされる。同変異のスクリーニ
ングにおけるL452R上昇度の停止に注意を要する。また、スクリーニングだけに頼らず、
今後もゲノム解析を一定数で達成する努力を続けることが求められる。

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