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資料1 直近の感染状況等の分析と評価 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第93回 8/3)《厚生労働省》
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<感染状況等と今後の見通し>
○ 感染状況について
• 新規感染者数について、全国的にこれまでで最も高い感染レベルを更新し続けており、全ての都道府県で前回の感染拡大を大きく超え、
感染拡大が継続している。沖縄県は他の地域よりも高い感染レベルが継続しており、病床使用率からも厳しい状況にある。また、全国的に
感染者及び濃厚接触者の急増により、医療機関や福祉施設だけでなく、社会活動全体への影響も生じている。
• 全国の年代別の新規感染者数は、夏休みに入り10代は減少に転じたが、重症化リスクの高い高齢者を含めてほとんどの年代で増加が継
続している。これまでも新規感染者の急増から遅れて重症者・死亡者が増加する傾向にあり、すでに重症者・死亡者数の増加が始まってお
り、今後の推移が懸念される。
• 今後の感染状況について、発症日のエピカーブや大都市における短期的な予測などでは、一部地域ではピークを越えつつあるとの予測も
あり、実際に新規感染者数が減少に転じた地域も出てきているが、いまだにほとんどの地域で新規感染者数は増加している。また、今後夏
休みによる接触機会の増加やお盆の人の動きに伴う影響も懸念され、医療提供体制への影響も含め最大限の警戒感をもって注視していく
必要がある。
• 感染者増加が継続する要因としては、 ①ワクチンの3回目接種と感染により獲得された免疫は徐々に減衰していること、 ②夏休みやお盆
等の影響等もあり、接触の増加等が予想されること、③オミクロン株のBA.5系統に置き換わったと推定されること等によると考えられる。
• 新規感染者の感染場所について、自宅が増加傾向にあり、学校等では夏休みの影響が想定され減少傾向にある。また、20-60代で事業所
(職場)の割合が増加している(大都市部では積極的疫学調査が重点化され、感染経路の十分な把握がされていないことに留意が必要)。
○ 感染の増加要因と抑制要因について
感染状況には、以下のような感染の増加要因と抑制要因の変化が影響するものと考えられる。
【ワクチン接種等】3回目接種から一定の期間が経過することに伴い、重症化予防効果に比較し、感染予防効果はより減弱が進むことが明
らかになっている。また、これまでの感染により獲得した免疫についても、今後同様に減弱が進むことが予想される。
【接触パターン】夜間滞留人口について、全体的には横ばい傾向となっているが、東京、神奈川、愛知、大阪など大都市部では、ハイリスク
な深夜帯を含めて足下で増加している地域も見られる。
【流行株】 BA.2系統の流行から、現在BA.5系統が主流となり、置き換わったと推定される。BA.5系統は、感染者数がより増加しやすいこと
が示唆され、免疫逃避が懸念されるため、感染者数の増加要因となりえる。
【気候要因】気温の上昇により屋内での活動が増える時期であるが、冷房を優先するため換気がされにくい場合もある。
○ 医療提供体制の状況について
• 全国的には、外来診療検査体制の負荷が増大するとともに、病床使用率についてはほぼ全国的に増加が続き、大都市を始めほぼ3割を
超え、5割を超える地域も増加している。また、自宅療養者・療養等調整中の数もほとんどの地域で増加し、一部地域では急増している。
• 特に沖縄県では、病床使用率の上昇が継続し、7割を超えて厳しい状況にあり、全国的にも、医療従事者の感染が増加していることによる
医療提供体制への負荷が生じている。また、介護の現場でも、施設内療養が増加するとともに、療養者及び従事者の感染の増加により厳
しい状況が続いている。
• 検査の陽性率が上昇し、症状がある人など必要な方に検査が適切に受けられているか懸念がある。
• 救急搬送困難事案については、多くの地域で非コロナ疑い事案、コロナ疑い事案ともに急増が続いているが、一部の地域においては事案
数が頭打ちになっているもその原因については十分な分析が必要であり楽観視はできない。また、猛暑日が続き、熱中症による救急搬送
の増加にも十分な注意が必要である。
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