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参考資料1       新型コロナワクチン「コミナティ筋注」(ファイザー株式会社)添付文書 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html
出典情報 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》
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17. 臨床成績

表3 SARS-CoV-2による感染症に対する有効性

17.1 有効性及び安全性に関する試験
SARS-CoV-2ワクチン未接種の12歳以上の健康な参加者を対象に、本剤30µg
を19~23日間隔で2回接種したときの有効性及び安全性を検討することを目

VE1a)

的として、プラセボ対照無作為化多施設共同試験を実施した。さらに、本試
験で本剤30µgを2回接種済みの18~55歳の参加者に本剤30µgを1回接種したと

VE2a)

きの免疫原性及び安全性も検討した。
(1)16歳以上の参加者
の主要有効性評価項目である「SARS-CoV-2感染歴がない参加者での2回目接
種後7日以降のSARS-CoV-2による感染症に対する本剤の有効性[ワクチン有

VE2

a)

プラセボ接種群

18325

162

本剤接種群

19965

9

プラセボ接種群

20172

169

1119

0

プラセボ接種群

1110

18

抗体価)の幾何平均比
12~15歳群

ワクチン有効性
[95%信用区間](%)

94.6[89.9, 97.3]

16~25歳群

測定例数

GMT[両側95%
信頼区間]a)
(2回目接種後1ヵ月)

測定例数

190

1239.5
[1095.5, 1402.5]

170

95.0[90.3, 97.6]

反応の発現状況を評価した。主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3
以上)は表5のとおりであった。注射部位疼痛は接種当日(中央値)に発現し、

種後8183例、2回目接種後7507例)で治験薬接種後7日間、電子日誌により副

持続期間は2日(中央値)であった。その他の全身性の事象は2~3日(中央値)

反応の発現状況を評価した。主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3

に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった4)。

以上)は表2のとおりであった3)。注射部位疼痛は接種当日(中央値)に発現し、

表5 主な副反応の発現状況

持続期間は2日(中央値)であった。その他の全身性の事象は接種翌日(中央値)

発現例数(発現割合[%])

に発現し、持続期間は1日(中央値)であった 。
4)

本剤接種群

表2 主な副反応の発現状況
発現例数(発現割合[%])
本剤接種群

注射部位疼痛
疲労
頭痛
筋肉痛
悪寒
関節痛
発熱c)

1

4093

2

3758

1

プラセボ接種群
評価
例数a)

事象全体

3186(77.8) 28(0.7)

4090

488(11.9)

2(0.0)

2730(72.6) 33(0.9)

3749

372(9.9)

0(-)

4093

1700(41.5) 35(0.9)

4090

1172(28.7) 14(0.3)

2

3758

2086(55.5) 143(3.8)

3749

756(20.2) 16(0.4)

1

4093

1413(34.5) 25(0.6)

4090

1100(26.9) 22(0.5)

2

3758

1732(46.1) 76(2.0)

3749

735(19.6) 19(0.5)

1

4093

738(18.0) 14(0.3)

4090

398(9.7)

5(0.1)

2

3758

1260(33.5) 63(1.7)

3749

260(6.9)

4(0.1)

1

4093

434(10.6)    9(0.2)

4090

203(5.0)

3(0.1)

2

3758

1114(29.6) 62(1.6)

3749

125(3.3)

0(-)

1

4093

406(9.9)    7(0.2)

4090

247(6.0)

1(0.0)

2

3758

772(20.5) 27(0.7)

3749

170(4.5)

5(0.1)

1

4093

111(2.7)    8(0.2)

4090

   27(0.7)

7(0.2)

2

3758

512(13.6) 32(0.9)

3749

   14(0.4)

3(0.1)

事象全体

1.76
[1.47, 2.10]

に本剤接種後の安全性を評価した。治験薬接種後7日間、電子日誌により副

象に本剤接種後の安全性を評価した。一部の参加者(解析対象例数:1回目接

Grade 3
以上b)

705.1
[621.4, 800.2]

12~15歳の2260例(本剤接種群:1131例、プラセボ接種群:1129例)を対象

16歳以上の43448例(本剤接種群:21720例、プラセボ接種群:21728例)を対

評価
例数a)

GMR[両側95%
GMT[両側95%
信頼区間]b)
信頼区間]a)
(2回目接種後1ヵ月)

GMR:幾何平均比、GMT:幾何平均抗体価
a)抗体価が定量下限(LLOQ)未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた
b)非劣性マージン:GMR(12~15歳/16~25歳)の両側95%信頼区間下限>0.67

a)VE1及びVE2の2回目接種後の追跡期間(中央値)はそれぞれ57日と55日であった。また、
VE1及びVE2の解析には接種間隔19~42日間の参加者が含まれ、その内訳はVE1とVE2で
それぞれ19~23日間の参加者は96.5%(35248例)と96.3%(38665例)、24~42日間の参
加者は3.5%(1275例)と3.7%(1472例)であった4)

接種
回数

100.0[78.1, 100.0]

表4 12~15歳群の16~25歳群に対するSARS-CoV-2血清中和抗体価(50%中和

表1 SARS-CoV-2による感染症に対する有効性

VE1a)

本剤接種群

100.0[75.3, 100.0]

のとおり12~15歳群の16~25歳群に対する非劣性が示された。

に対する本剤の有効性(VE2)
」を評価した。解析結果は表1のとおりであった3)。

8

16

本剤2回目接種後1ヵ月のSARS-CoV-2血清中和抗体価を評価した結果、表4

の有無を問わない参加者での2回目接種後7日以降のSARS-CoV-2による感染症

18198

0

978

歳群:190例、16~25歳群:170例)を対象に、副次免疫原性評価項目として

20172例)を対象に、2つ目の主要有効性評価項目である「SARS-CoV-2感染歴

本剤接種群

1005

プラセボ接種群

2つの年齢群から無作為に抽出したSARS-CoV-2感染歴がない360例(12~15

効性1(VE1)

」を評価した。40137例(本剤接種群:19965例、プラセボ接種群:

解析対象例数

本剤接種群

ワクチン有効性
[95%信頼区間](%)

a)VE1及びVE2の2回目接種後の追跡期間(中央値)はいずれも62日であった。また、VE1
及びVE2の解析には接種間隔19~38日間の参加者が含まれ、その内訳はVE1とVE2でそれ
ぞれ19~23日間の参加者は95.9%(1902例)と95.8%(2136例)、24~38日間の参加者は4.1%
(81例)と4.2%(93例)であった

36523例(本剤接種群:18198例、プラセボ接種群:18325例)を対象に、1つ目

SARS-CoV-2
による感染症
確定例数

SARS-CoV-2
による感染症
確定例数

解析対象例数

17.1.1 海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591001試験)第Ⅱ/Ⅲ相パート

注射部位疼痛

Grade 3
以上b)

疲労
頭痛
筋肉痛
悪寒
関節痛
発熱c)

プラセボ接種群

接種
回数

評価
例数a)

1

1127

971(86.2) 11(1.0)

1127

2

1097

866(78.9) 7(0.6)

1078

193(17.9)

1

1127

677(60.1) 15(1.3)

1127

457(40.6) 8(0.7)

2

1097

726(66.2) 26(2.4)

1078

264(24.5) 4(0.4)

1

1127

623(55.3) 11(1.0)

1127

396(35.1) 9(0.8)

2

1097

708(64.5) 22(2.0)

1078

263(24.4) 1(0.1)

1

1127

272(24.1) 2(0.2)

1127

148(13.1)

0(0.0)

2

1097

355(32.4) 6(0.5)

1078

90(8.3)

2(0.2)

1

1127

311(27.6)

5(0.4)

1127

109(9.7)

2(0.2)

2

1097

455(41.5) 20(1.8)

1078

73(6.8)

0(0.0)

1

1127

109(9.7)

1(0.1)

1127

77(6.8)

0(0.0)

2

1097

173(15.8)

4(0.4)

1078

51(4.7)

0(0.0)

1

1127

114(10.1) 11(1.0)

1127

12(1.1)

2(0.2)

2

1097

215(19.6) 25(2.3)

1078

7(0.6)

1(0.1)

事象全体

Grade 3
以上b)

評価
例数a)

事象全体

Grade 3
以上b)

263(23.3) 0(0.0)
0(0.0)

a)電子日誌により評価した例数
b)重症度が「高度(日常活動を妨げる)」以上として報告された事象
c)38.0℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした

(3)フォローアップ解析(12歳以上の参加者、2021年3月13日データカットオフ)

a)電子日誌により評価した例数
b)重症度が「高度(日常活動を妨げる)」以上として報告された事象
c)38.0℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした

42094例(本剤接種群:20998例、プラセボ接種群:21096例)及び44486例(本
剤接種群:22166例、プラセボ接種群:22320例)を対象にそれぞれVE1及び

(2)12~15歳の参加者

VE2のフォローアップ解析を行った。解析結果は表6のとおりであった4)。

12~15歳の参加者における有効性を追加で評価した。1983例(本剤接種群:

表6 SARS-CoV-2による感染症に対する有効性
(2021年3月13日データカットオフ)

1005例、プラセボ接種群:978例)を対象に「SARS-CoV-2感染歴がない参
加者での2回目接種後7日以降のSARS-CoV-2による感染症に対する本剤の有

解析対象例数

効性[ワクチン有効性1(VE1)]」を、2229例(本剤接種群:1119例、プラセ
ボ接種群:1110例)を対象に「SARS-CoV-2感染歴の有無を問わない参加者

VE1a)

での2回目接種後7日以降のSARS-CoV-2による感染症に対する本剤の有効性
(VE2)」を評価した。解析結果は表3のとおりであった。

VE2a)

SARS-CoV-2
による感染症
確定例数

本剤接種群

20998

77

プラセボ接種群

21096

850

本剤接種群

22166

81

プラセボ接種群

22320

873

ワクチン有効性
[95%信頼区間](%)
91.3[89.0, 93.2]
91.1[88.8, 93.0]

a)VE1及びVE2の2回目接種後の追跡期間(中央値)はいずれも118日であった。また、VE1
及びVE2の解析には接種間隔19~42日間の参加者が含まれ、その内訳はVE1とVE2でそれ
ぞれ19~23日間の参加者は96.2%(40515例)と96.1%(42739例)、24~42日間の参加者
は3.8%(1579例)と3.9%(1747例)であった4)

3