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○在宅自己注射について_総-4参考1-1 (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00159.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第527回 8/10)《厚生労働省》 |
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中医協 総一4参考1一 1
4 . 8 . 1 0
2022 年4月 25 日
厚生労働省 保険局
保険局長 演谷 浩樹 殿
本條児内分学会 語記
理事長 長谷川 規 | i計
本
軸
ボソリチド (遺伝子組換え) の在宅自己注射に関する
保険適用の要思書
軟骨無形成症は四肢短親型低身長を呈する骨系統疾患で、およそ2万出生に1人の割合で発生します。
本症では、 近位肢節により強い四肢短縮型の著しい低身長、 特徴的な顔貌 (頭義が相対的に大きい、 前額
部の突出、 鼻根部の陥凹、 顔面正中部の低形成、 下顎が相対的に突出)、 三失手などがみられます。 また、
本症は身長発育の著しい障害のみならず、大後頭孔狭容や硝柱管狭染症のような深刻な合併症を伴う可
能性があり、これらはいずれも神経障害などの二次的な症状や死亡率の増加を引き起こします。
本症を引き起こす変異FGFR3 (線維芽細胞増殖因子受容体 3 型) は機能獲得弄であるため、その下流の
細胞内シグナル伝達分子の RAF/MEK/ERK および STAT1 の活性化を引き起こします。その結果、軟骨細胞
の分化に異常を来し、また軟骨細胞の増殖および軟骨基質の産生が抑制されます。 このようにして、 身体
の骨格形成の主要なメカニズムである軟骨内和骨化が障害されます。そのため、長管朋の伸長が不良とな
り 四肢短縮型低身長を星し、また骨形成の不全により、頭蓋や硝柱などに多くの合併症が生じる可能性
があります。
本症患者の成人身長は男性で約 130cm、 女性で約 125cm と著しい低身長ですが、 身長が非常に低い人に
とって、 平均的な身長の人向けに設計された環境では、 買い物、公共交通機関の使用、 バスルーム・トイ
レの衛生等の日常的な活動は困難となります, 身長はそれ自体が健康関連の生活の質 (HRQoL) の要因で
あると報告されており、本症における低身長は、 乳幼児期から、日常生活の機能、HRQoL 及び才命に大き
な悪影響を及ぼし得ると報告されています。
現在、 本症では合併症の管理や治療が中心となっています。 一方、 本症そのものの予防、 治療、又は治
癒を目的とした薬剤は乏しい状況です。 本邦では、 骨端線閉鎖を伴わない軟骨異栄養症 (軟骨無形成症を
含む) による低身長に対して成長ホルモン (GH) 製剤の保険適応が認められており、 身長が同年齢性と
比較して-3SD 以下の場合など、いくつかの人条件を満たした場合に GH による治療を開始することが可能
です。しかし、GH 製剤の有効性(平均成長速度の改善)は約 2 年間であることが示され、その効果はその後次
第に減弱するという課題があります。 また、 欧米では、 軟骨無形成症に対するGH 製剤の使用は承認されておりま
せん。 非薬物療法としては、脚延長術が行われます。長管骨に対する脚延長術により身長は 15て30cm 増加
しますが、 侵襲性の高い手術で長期の入院生活を要するため愚者負担が大きく、また多くの創外固定器を長期
間使用することになります。 さらに、体表の創傷による感染症に加え、神経や血管など骨以外の組織が伸張され
ることによる合併症の可能性が高まるという課題があります。
軟骨無形成症の新規治療薬として現在国内申請中のボソリテチド (遺伝子組換え) は 1日 1 回、皮下注
射による治療楽です。本剤は、軟骨無形成症の原因である FGFRS3 遺伝子の変異による FGFR3 下流のシグ