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資料1 直近の感染状況の評価等 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第95回 8/18)《厚生労働省》
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<感染状況等と今後の見通し>
○ 感染状況について
• 新規感染者数について、夏休みとお盆期間の検査数減少や自主療養等の影響にも注意が必要。首都圏を中心に減少傾向にあり、全国で
も減少に転じたが、これまでで最も高い感染レベルが継続している。また、一部地域では増加が続いており、いったん減少あるいは高止ま
り傾向がみられた地域でも急激に増加している地域がある。沖縄県は減少傾向が続いているが、他の地域よりも高い感染レベルで、医療
は非常に厳しい状況にある。また、高齢者施設における集団感染の急増と病床のひっ迫により実質的に施設内療養者が増加している。さ
らに、全国的に感染者及び濃厚接触者の急増により、医療機関や福祉施設だけでなく、社会活動全体への影響が継続している。
• 全国の年代別の新規感染者数は、全年代で減少に転じており、特に夏休みに入り10代を中心に若年層の減少幅が大きくなっている。一方
で、これまでの傾向と同様、新規感染者の急増から遅れて重症者・死亡者が増加しており、特に死亡者は第6波のピークに近いレベルまで
急上昇しており、今後死亡者は、これまでの最高値を超えてさらに増加することが懸念される。
• 新規感染者の感染場所について、自宅の割合の増加傾向が継続し、学校等では夏休みの影響が想定され減少傾向にある。また、事業所
(職場)の割合が20代で増加し、30-60代では減少している。また、50-70代で病院の割合が増加している(大都市部では積極的疫学調査が
重点化され、感染経路の十分な把握がされていないことに留意が必要)。

○今後の見通しと感染の増加要因・抑制要因について
• 今後の感染状況について、発症日のエピカーブや大都市における短期的な予測などでは、一部地域ではピークを越えつつあるとの予測も
あり、実際に新規感染者数が減少に転じた地域もあるが、いまだに新規感染者数が増加または高止まりの地域も多い。今後もお盆の人の
動きに伴う影響が出てくることも懸念され、早期に感染者数が減少しない限り医療提供体制の厳しい状況が継続することが予想される。
• 感染者数に影響を与える主な要因としては、 ①ワクチンの3回目接種と感染により獲得された免疫は徐々に減衰していること、 ②夏休み
やイベント、お盆等による接触機会の増加等が考えられること、③オミクロン株のBA.5系統に概ね置き換わっていること等が考えられる。
【ワクチン接種等】3回目接種から一定の期間が経過することに伴い、重症化予防効果に比較し、感染予防効果はより減弱が進むことが明
らかになっている。また、これまでの感染により獲得した免疫についても、今後同様に減弱が進むことが予想される。
【接触パターン】夜間滞留人口について、全体的には横ばい傾向で、首都圏を含む大都市や沖縄では減少あるいは横ばい傾向で推移して
いる。また、大規模な祭りなどの開催に伴い急増がみられた地域もある。
【流行株】 BA.2系統の流行から、現在BA.5系統が主流となり、概ね置き換わっている。BA.5系統は、感染者数がより増加しやすいことが示
唆され、免疫逃避が懸念されるため、感染者数の増加要因となりえる。
【気候要因】気温の上昇により屋内での活動が増える時期であるが、冷房を優先するため換気がされにくい場合もある。
○ 医療提供体制の状況について
• 全国的には、外来診療検査体制の負荷が増大するとともに、病床使用率については全国的に上昇または高止まりし、5割を超える地域が
増加している。特に沖縄では、9割を超えて厳しい状況。重症病床使用率も東京と大阪では5割を超えている。一方で、自宅療養者・療養等
調整中の数も多くの地域で増加傾向が継続しているが、一部地域では増加速度が鈍化あるいは減少に転じている。
• 沖縄県を含め全国的に、医療従事者の感染が増加していることにより、十分に人員を配置できない状態が継続し、一般医療を含めた医療
提供体制への負荷が長期化している。また、介護の現場でも、施設内療養が増加するとともに、療養者及び従事者の感染の増加により厳
しい状況が続いている。
• 検査の陽性率は高止まりが継続し、評価が難しい状況。また、症状がある人など必要な方に検査が適切に受けられているか懸念がある。
• 救急搬送困難事案については、全体の伸びは鈍化してきたものの、地域によっては、依然として事案数の増加を認めており、注意が必要
である。また、猛暑日が続いた影響による救急搬送の増加にも十分な注意が必要である。
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