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資料1 直近の感染状況の評価等 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第98回 9/7)《厚生労働省》
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<感染状況等と今後の見通し>
○ 感染状況について
• 新規感染者数について、全国的には高い感染レベルが継続しているものの、すべての地域において着実に減少している。首都圏や関西圏では
本年2月初めのピークを下回っているが、一方で、その他の多くの地域では2月のピークよりもまだ高い感染レベルが継続しており、また、北日本
中心に感染者数の減少の鈍化がみられる。また、高齢者施設と医療機関の集団感染は継続している。さらに、全国的に感染者及び濃厚接触者
が出ていることにより、医療機関や福祉施設だけでなく、社会活動全体への影響が継続している。
• 全国の年代別の新規感染者数は、全年代で減少に転じており、特に20代は前週に引き続き減少幅が大きくなっている。また、高齢者の新規感染
者数も減少傾向となっており、重症者数は足下で減少に転じた。一方で、死亡者数は増加の伸びが収まり高止まりとなったが、これまでの最高値
を継続している。
• 新規感染者の感染場所について、自宅の割合は全年齢では横ばい傾向となっているが、特に20代では増加傾向にある。学校等では、学校再開
により、これまでの減少傾向から転じて増加傾向が継続している(積極的疫学調査の重点化により感染経路の把握は一部(約13%)にとどまるこ
とに留意が必要)。
○今後の見通しと感染の増加要因・抑制要因について
• 今後の感染状況について、発症日のエピカーブや大都市における短期的な予測などでは、地域差や不確実性はあるものの、多くの地域で減少
傾向が継続する可能性がある。一方で、地域によっては、今後夏休み後の学校再開による影響により、減少速度が鈍化し増加に転じる可能性も
ある。また、感染状況の改善が続くことにより、現在厳しい状況にある医療提供体制も改善に向かうことが予想される。
• 感染者数に影響を与える主な要因としては、以下の要因が考えられる。
【ワクチン接種および感染による免疫等】3回目接種から一定の期間が経過することに伴い、重症化予防効果に比較し、感染予防効果はより減
弱が進むことが明らかになっている。一方で、60代以上では、20−40代と比較して感染による免疫獲得は低く、また免疫の減衰についても指摘
されており、今後高齢者層への感染拡大が懸念される。
【接触パターン】夜間滞留人口について、全体的には横ばい傾向となっており、足下では、特に沖縄で大きく減少している。これらの傾向は、悪天
候の影響も考えられる。
【流行株】 BA.2系統の流行から、現在BA.5系統が主流となり、概ね置き換わっている。
【気候要因】 9月も当面は高い気温の気候が続くことが見込まれ、冷房を優先するため換気がされにくい場合もある。
○ 医療提供体制の状況について
• 全国的には、外来診療検査体制の負荷がみられるとともに、病床使用率については全国的に高い水準にあるものの低下傾向にあり、5割を下
回る地域も増加している。重症病床使用率は沖縄で5割となっているものの、多くの地域で低下傾向にある。また、自宅療養者・療養等調整中の
数はほとんどの地域で減少傾向にある。
• 全国的に、一般医療を含めた医療提供体制への負荷が継続しているものの、状況の改善がみられる。一方で、介護の現場では、施設内療養が
多くみられるとともに、療養者及び従事者の感染が続いている。
• 救急搬送困難事案については、全国の数値は減少しているものの、地域によっては、依然として高い水準のところもあり、注意が必要である。 2