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資料3-2 -② 鈴木先生提出資料 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第98回 9/7)《厚生労働省》
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オミクロン株感染無症状病原体保有者由来の上気道検体における感染性ウイルス検出割合の評価

80
60
40
20
0

0-
1
2- 日
3
4- 日
5
6- 日
7
8- 日
10 9
- 日
12 11
- 日
14 13
- 日
19


結果:右図及び下表に示すように、観察期間中に症状がなかった無症状者では、診断日から診断
後5日目までに検体が採取された症例では感染性ウイルス検出率は21.1-83.3%であった
が、診断後6日目から7日目までに検体が採取された症例における感染性ウイルス検出率は
12.5%と低下し、8日目以降に検体が採取された症例からは感染性ウイルスが検出されな
かった。

( 陽性症例数/検査症例数)

データ:感染症法第15条第2項の規定に基づき2021年11月29日から2022年1月13日までに実施
されたオミクロン株感染者を対象とした積極的疫学調査の報告書である「SARS-CoV-2
オミクロン株感染による新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査(第6報):ウイル
ス学的・血清学的特徴(令和4年3月14日報告)」に掲載データ(表3E) の集計方法を一
部変更し、各期間(診断後2日おき)の検査対象症例の中でウイルス分離陽性であった症
例の割合を感染性ウイルス検出割合として算出した。

100

感染性ウイ ルス検出割合%

目的:オミクロン株感染者から採取された上気道検体(唾液および鼻咽頭スワブ)中に感染性ウ
イルスが検出される無症候病原体保有者の割合の診断後の経時的変化を評価した。

診断後日数

診断後日数

0-1日目

2-3日目

4-5日目

6-7日目

8-9日目

10-11日目

12-13日目

14-19日目

分離陽性症例数/検
査症例数(割合)
[95%信頼区間]

4/19(21.1%)
[8.5-43.3%]

5/6 (83.3%)
[43.6-99.1%]

4/5 (80.0%)
[37.6-99.0%]

2/16 (12.5%)
[2.2-36.0%]

0/11 (0%)
[0-25.9%]

0/15 (0%)
[0-20.4%]

0/16 (0%)
[0-19.4%]

0/10 (0%)
[0-27.8%]

考察:無症状病原体保有者における上気道検体中の感染性ウイルスの検出割合は、診断後5日目以降に急激に低下した。診断後6日目、7日目に検体
が採取された症例の12.5%に感染性ウイルスが検出されたが、その頻度は0−5日目に検体が採取された症例(約80%が分離陽性)に比べる
と低いと考えられた。

制限:本検討では26症例から得られた98検体を検査したが、少ない症例数の検討であり、症例毎に採取された検体数も異なっていたことから、結
果の解釈には注意が必要である。また、本検討は、BA.1もしくはBA.2感染者から採取された検体であり、BA.5感染者で同様の結果であるか
どうかは不明である。また、ワクチン接種者と未接種者、過去の感染履歴がある者など免疫履歴が異なる者を区別しておらず、これらが結果
に影響を与える可能性を否定できない。

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