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資料1-3 指摘事項に対する回答 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27778.html
出典情報 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第139回 9/15)《厚生労働省》
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5.試験実施計画書について、
p13 から 14 で、統計解析のコントロールが明示されていません。また、統計解析に使用
する検定についても記載が不十分です。統計解析計画書に詳細を記載し提出してくだ
さい。
【回答】
統計解析のコントロールに関してご質問ありがとうございます。より精度の高い計画にすべ
く、研究計画と統計解析計画書を推敲いたしました。
詳細は、統計解析計画書バージョン1を提出いたしましたのでご確認いただければと思い
ますが、以下にご説明いたします。
まず、主要評価項目である両側罹患例における術後 2 年後の対側の大腿骨頭の圧潰率
については、Asada らの報告による自然経過における非・圧潰大腿骨頭の圧潰への病期
進行率を参照しました。
病型(重症度)

診断日から 1 年時点

診断日から 2 年時点

診断日から 3 年時点

Type B (n=33)

0% (0.0-0.0)

3.0% (0.4–19.6)

6.3% (1.6–22.8)

Type C1 (n=104)

19.2% (12.9–28.2)

33.7% (25.5–43.6)

42.1% (33.0–52.6)

Type C2 (n=115)

54.8% (46.0–64.0.)

66.1% (57.4–74.6)

72.9% (64.4–80.8)

Asada, R et al. Femoral head collapse rate among Japanese patients with pre-collapse
osteonecrosis of the femoral head. Journal of International Medical research, 2021.
この報告の結果から、以下のように考察を行いました。
1) 順天堂医院で診療を受けた過去症例の調査(研究名:「特発性大腿骨頭壊死症に対す
る人工股関節全置換術術後成績の後ろ向き調査」。2020 年 7 月 31 日倫理委員会承
認。オプトアウト済み。以下、「我々の過去症例調査」。)では、本研究対象患者は 24 名
おり、そのうち Type B は 1 例(4.2%)のみであり術後複数年たっても大腿骨頭は圧潰し
ていませんでした。以上より、Type B は数も少なくその自然経過でほぼ圧潰しないの
で、本有効性検証研究の対象とするのは相応しくなく、Type C のみを対象にすること
が適切であると判断しました。
2) Asada らの報告は診断日を起点とした観察期間でありますが、本研究は両側例におけ
る片側の手術日を基点としています。臨床的には、診断日から片側の手術日までは一
定の時間を要するため、本研究における観察開始期間は当該論文よりも実質的に病
期の後期に位置します。よって、診断日から 2 年の時点の圧潰率よりも 3 年時点の圧
潰率である(C1:42.1%,C2:72.9%)を用いることとしました。
3) 本研究では、両側罹患例における片側が圧潰した症例のうち、対側が非・圧潰の大腿
骨頭を維持している患者を対象としています。よって、C1 と C2 の比率が同じではない
可能性が存在する。我々の過去症例調査では、解析可能な本研究対象者 20 名のう
ち、Type C1 は 16 人、C2 は 4 人であり、術後 2 年の圧潰率は 45%でした。2)で採用し
た圧潰率(C1:42.1%,C2:72.9%)について、順天堂医院での各症例の人数が Type C1 は
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