よむ、つかう、まなぶ。
新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第38週(9月19日-9月25日、9月27日現在) (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10754-2021-41-10-11-10-17-10-19.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第38週(9月19日-9月25日、9月27日現在)(10/3)《国立感染症研究所》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
より重症な入院例の指標は、少し過去の罹患を反映する傾向があるが、軽症例・無症候例と比較して、
受診・検査行動の変化の影響をより受けにくい。新規に届出された診断時中等症以上であった症例・診
断時重症であった症例ともに、第 32~38週は減少した。遅れ報告を考慮し、9月20日現在の第37週
の値と比較しても、中等症以上および重症の症例はともに減少であった。直近の週では、レベルとして
は、中等症以上は500 例弱、重症の症例は200 例強であった。なお、年齢群別では、中等症以上の症
例においては、5~9歳、40~59 歳以外の症例で微減~減少し、重症例の症例においては、0~4歳、
40~59 歳以外の症例で微減~減少した。また、中等症以上・重症の症例ともに、全ての年齢群で第6
波のピークレベルを下回っている。
入院中の入院者数・重症患者数においては、第 35~38週は減少した。新規症例の発生から長いタイム
ラグが想定される死亡者数においては、第 26週から増加傾向であったが、第 36~38週は減少した。
NPO 法人日本 ECMOnet が集計する Extracorporeal Membrane Oxygenation(ECMO)・
人工呼吸器装着の開始数においては、いずれも低いレベルで推移しており、直近の週は、人工呼吸器・
ECMO の開始数は共に微減~減少した。
直近の週の年齢群別新規症例報告数のレベル(各年代の人口 10 万対新規症例報告数)は、人口 10 万
対 87~574 人であった。人口当たり新規症例報告数としては、第 37週は、35~36週と同様に、70
代が最も低く、5~9 歳が最多であった。直近の週では、人口 10 万対新規症例報告数の上位 3 位は、
5~9 歳、10~14歳、15~19 歳、であった。なお、新規症例報告数が最も多い年代は、40 代であっ
た。
前週比としては、第 34 週は0.79、第 35 週は0.68、第 36週は0.72、第 37週は0.76、第 38週
は0.66であった。年代ごとの前週比は、第 38週は中央値:0.65、範囲:0.54〜0.73 倍であった。
また、直近の週は過小評価される傾向があり、9 月 27 日現在の第 38 週の値と 9 月 20 日現在の第
37 週の値と比較すると、中央値:0.68、範囲:0.55〜0.75 倍であった(全ての年齢群で減少)。
小児の傾向としては、0~4 歳、5~9 歳、10~14 歳(0~14 歳は、報告された全症例の23%)の人
口 10 万対新規症例報告数はそれぞれ 384、574、515 であった。第 38 週は 15~19 歳(全症例の
6.9%、人口 10 万対新規症例報告数は 393)は、0~4 歳を上回った。直近の週の遅れを考慮した前
週比は、14 歳以下では0.55~0.68で、15~19歳では0.63であった。
遅れ報告を考慮した、人口 10 万対新規症例報告数の前週差としては、第36週は、70代以外の年齢群
で人口 10 万対新規症例報告数が 100 人以上の減少(-100から-257人)を認めた。第37週は、全て
の年齢群で人口 10 万対新規症例報告数が50 人以上の減少(-55から-247人)を認めた。第38週は、
人口 10 万対新規症例報告数が、全ての年齢群で40 人以上の減少(-43から-374人)を認め、40 代
以下の年齢群では100 人以上の減少を認めた。
地域別:遅れ報告を考慮した、HER-SYS・自治体公表の前週比においては、第34~38 週は全ての地
域で1を下回った。
第38週の人口 10 万対新規症例報告数のレベルとしては、HER-SYS・自治体公開情報ともに、全ての
地域で400人を下回っている。一方、HER-SYS ベースと自治体公開情報ベースの流行曲線は、第 6
波のそれぞれのピークを依然として上回っている地域が残っている。全症例の52~56%を関東と近
畿が占めている。関東は、第 34週は28~29%、第 35 週は 28~29%、第36週は30~31%、第3
7週は33~35%、第38週は35~37%であった。近畿は、第 34~36週は 18~19%で、第 37 週
は 18~20%、第 38週は 17~19%であった。
遅れ報告を考慮した、人口 10 万対新規症例報告数の前週差としては、第36週では、全ての地域で人
口 10 万対100人強の減少であり、中国、四国、九州では200人強の減少、沖縄県では350 人強の減
少であった。第37週では、関東以外の地域で人口 10 万対100人強の減少であり、沖縄県では200人
強の減少であった。第38週では、全ての地域で人口 10 万対40人強の減少で、北海道、東北、沖縄県
以外の地域では100人強の減少であった。
2
受診・検査行動の変化の影響をより受けにくい。新規に届出された診断時中等症以上であった症例・診
断時重症であった症例ともに、第 32~38週は減少した。遅れ報告を考慮し、9月20日現在の第37週
の値と比較しても、中等症以上および重症の症例はともに減少であった。直近の週では、レベルとして
は、中等症以上は500 例弱、重症の症例は200 例強であった。なお、年齢群別では、中等症以上の症
例においては、5~9歳、40~59 歳以外の症例で微減~減少し、重症例の症例においては、0~4歳、
40~59 歳以外の症例で微減~減少した。また、中等症以上・重症の症例ともに、全ての年齢群で第6
波のピークレベルを下回っている。
入院中の入院者数・重症患者数においては、第 35~38週は減少した。新規症例の発生から長いタイム
ラグが想定される死亡者数においては、第 26週から増加傾向であったが、第 36~38週は減少した。
NPO 法人日本 ECMOnet が集計する Extracorporeal Membrane Oxygenation(ECMO)・
人工呼吸器装着の開始数においては、いずれも低いレベルで推移しており、直近の週は、人工呼吸器・
ECMO の開始数は共に微減~減少した。
直近の週の年齢群別新規症例報告数のレベル(各年代の人口 10 万対新規症例報告数)は、人口 10 万
対 87~574 人であった。人口当たり新規症例報告数としては、第 37週は、35~36週と同様に、70
代が最も低く、5~9 歳が最多であった。直近の週では、人口 10 万対新規症例報告数の上位 3 位は、
5~9 歳、10~14歳、15~19 歳、であった。なお、新規症例報告数が最も多い年代は、40 代であっ
た。
前週比としては、第 34 週は0.79、第 35 週は0.68、第 36週は0.72、第 37週は0.76、第 38週
は0.66であった。年代ごとの前週比は、第 38週は中央値:0.65、範囲:0.54〜0.73 倍であった。
また、直近の週は過小評価される傾向があり、9 月 27 日現在の第 38 週の値と 9 月 20 日現在の第
37 週の値と比較すると、中央値:0.68、範囲:0.55〜0.75 倍であった(全ての年齢群で減少)。
小児の傾向としては、0~4 歳、5~9 歳、10~14 歳(0~14 歳は、報告された全症例の23%)の人
口 10 万対新規症例報告数はそれぞれ 384、574、515 であった。第 38 週は 15~19 歳(全症例の
6.9%、人口 10 万対新規症例報告数は 393)は、0~4 歳を上回った。直近の週の遅れを考慮した前
週比は、14 歳以下では0.55~0.68で、15~19歳では0.63であった。
遅れ報告を考慮した、人口 10 万対新規症例報告数の前週差としては、第36週は、70代以外の年齢群
で人口 10 万対新規症例報告数が 100 人以上の減少(-100から-257人)を認めた。第37週は、全て
の年齢群で人口 10 万対新規症例報告数が50 人以上の減少(-55から-247人)を認めた。第38週は、
人口 10 万対新規症例報告数が、全ての年齢群で40 人以上の減少(-43から-374人)を認め、40 代
以下の年齢群では100 人以上の減少を認めた。
地域別:遅れ報告を考慮した、HER-SYS・自治体公表の前週比においては、第34~38 週は全ての地
域で1を下回った。
第38週の人口 10 万対新規症例報告数のレベルとしては、HER-SYS・自治体公開情報ともに、全ての
地域で400人を下回っている。一方、HER-SYS ベースと自治体公開情報ベースの流行曲線は、第 6
波のそれぞれのピークを依然として上回っている地域が残っている。全症例の52~56%を関東と近
畿が占めている。関東は、第 34週は28~29%、第 35 週は 28~29%、第36週は30~31%、第3
7週は33~35%、第38週は35~37%であった。近畿は、第 34~36週は 18~19%で、第 37 週
は 18~20%、第 38週は 17~19%であった。
遅れ報告を考慮した、人口 10 万対新規症例報告数の前週差としては、第36週では、全ての地域で人
口 10 万対100人強の減少であり、中国、四国、九州では200人強の減少、沖縄県では350 人強の減
少であった。第37週では、関東以外の地域で人口 10 万対100人強の減少であり、沖縄県では200人
強の減少であった。第38週では、全ての地域で人口 10 万対40人強の減少で、北海道、東北、沖縄県
以外の地域では100人強の減少であった。
2