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全世代型社会保障構築に向けての「基本的考え方」について(清家座長提出資料) (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_hosyo/dai9/gijisidai.html |
出典情報 | 全世代型社会保障構築会議(第9回 11/24)《内閣官房》 |
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・制度を支える人材やサービス提供体制について
医療、介護、福祉など多くの社会保障サービスを支えているのは現場の人材。これ
までは多くの人材が投入されることで制度が発展してきたが、今や介護、保育をはじ
め各分野で人材不足が深刻化。労働力減少の中で、人材の確保・育成や DX の推
進に力を注ぐ必要。同時に、医療・介護などのサービス提供体制については、今後
の医療ニーズや人口動態の変化、新型コロナ禍で顕在化した課題も踏まえ、質の高
い医療を効率的に提供できる体制を構築するため、機能分化と連携をより一層進め、
国民目線での改革に取り組むことが重要。
・社会保障制度の役割について
社会保障制度は、社会全体での支え合いを行うことにより、個人の幸福増進を図る
ものであるが、同時に、人口減少を食い止め、消費を下支えすることにつながるという
意味では、社会全体に裨益するもの。つまり、社会保障制度は、個人の幸福度を増
進すると同時に、社会全体の幸福度を増進するものである。
3.全世代型社会保障の構築に向けての取組
○ 高齢者人口がピークを迎える 2040 年頃を視野に入れつつ、2023 年、2024 年を見据
えた短期的課題とともに、中期的、長期的な課題について、しっかりとした「時間軸」を
持ち、さらに、社会保障ニーズや活用可能資源の地域的差異を考慮した「地域軸」も
踏まえて、計画的に取組を進めていくことが重要ではないか。
・「時間軸」の視点
「時間軸」を考える上では、課題の緊急性や重大性、効果をあげるまでに要する時間
や関係者の拡がりなどを念頭に置くことが必要。本会議として、2040 年を視野に入れ
た計画的な取組の進め方を提案し、今後取り組むべき課題について国民的な合意を
形成していくことが重要。
・「地域軸」の視点
地域によって、社会保障をめぐるニーズや人材など活用可能な資源の状況は大き
く異なっており、全国一律の対応ではなく、それぞれの地域ごとの特性に応じた取組
が進められていくことが重要。
4.最後に
○
全世代型社会保障の要諦は、「社会保障制度を支えるのは若い世代であり、高齢
者は支えられる世代である」という固定観念を払しょくし、「全世代で社会保障制度を
支え、また社会保障制度は全世代を支える」ということにある。
このことは、国民一人ひとりが、互いにリスクに備え合う独立自尊の個人として、そ
れぞれの生き方を自ら選択することができ、その生き方が尊重される社会を創るため
の不可欠の条件。「新しい資本主義」の主役である分厚い中間層も、この全世代型社
会保障の確立無しには存在しえないものである。
医療、介護、福祉など多くの社会保障サービスを支えているのは現場の人材。これ
までは多くの人材が投入されることで制度が発展してきたが、今や介護、保育をはじ
め各分野で人材不足が深刻化。労働力減少の中で、人材の確保・育成や DX の推
進に力を注ぐ必要。同時に、医療・介護などのサービス提供体制については、今後
の医療ニーズや人口動態の変化、新型コロナ禍で顕在化した課題も踏まえ、質の高
い医療を効率的に提供できる体制を構築するため、機能分化と連携をより一層進め、
国民目線での改革に取り組むことが重要。
・社会保障制度の役割について
社会保障制度は、社会全体での支え合いを行うことにより、個人の幸福増進を図る
ものであるが、同時に、人口減少を食い止め、消費を下支えすることにつながるという
意味では、社会全体に裨益するもの。つまり、社会保障制度は、個人の幸福度を増
進すると同時に、社会全体の幸福度を増進するものである。
3.全世代型社会保障の構築に向けての取組
○ 高齢者人口がピークを迎える 2040 年頃を視野に入れつつ、2023 年、2024 年を見据
えた短期的課題とともに、中期的、長期的な課題について、しっかりとした「時間軸」を
持ち、さらに、社会保障ニーズや活用可能資源の地域的差異を考慮した「地域軸」も
踏まえて、計画的に取組を進めていくことが重要ではないか。
・「時間軸」の視点
「時間軸」を考える上では、課題の緊急性や重大性、効果をあげるまでに要する時間
や関係者の拡がりなどを念頭に置くことが必要。本会議として、2040 年を視野に入れ
た計画的な取組の進め方を提案し、今後取り組むべき課題について国民的な合意を
形成していくことが重要。
・「地域軸」の視点
地域によって、社会保障をめぐるニーズや人材など活用可能な資源の状況は大き
く異なっており、全国一律の対応ではなく、それぞれの地域ごとの特性に応じた取組
が進められていくことが重要。
4.最後に
○
全世代型社会保障の要諦は、「社会保障制度を支えるのは若い世代であり、高齢
者は支えられる世代である」という固定観念を払しょくし、「全世代で社会保障制度を
支え、また社会保障制度は全世代を支える」ということにある。
このことは、国民一人ひとりが、互いにリスクに備え合う独立自尊の個人として、そ
れぞれの生き方を自ら選択することができ、その生き方が尊重される社会を創るため
の不可欠の条件。「新しい資本主義」の主役である分厚い中間層も、この全世代型社
会保障の確立無しには存在しえないものである。