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【資料3】サイバーセキュリティインシデント事案の初動対応報告.pdf (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29667.html
出典情報 健康・医療・介護情報利活用検討会 医療等情報利活用ワーキンググループ(第13回 12/15)《厚生労働省》
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大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センターのランサムウェア
感染に関して
事案概要
2022年10月31日(月) 早朝、地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター(以下、大阪急性期・総合医療センター)にお
いて、ランサムウェアを用いたサイバー攻撃によりファイルが暗号化され、電子カルテが使用不能となる事案が発生した。厚生労働省から派遣した
初動対応支援チーム(一般社団法人ソフトウェア協会)の調査によると、感染経路は、院外の調理を委託していた給食事業者のシステムを経由した
ものである可能性が高いことが判った。
新規外来患者の受入は引き続き停止しているが、緊急度の高い処置、手術は大阪急性期・総合医療センターにおいて継続して対応している。緊急
度の低い患者については、一度自宅退院、周辺病院への転院を進めたので、患者の生命等への影響はなかった。また、個人情報の漏洩も確認されて
いない。 (12月12日時点)

(参考)地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター
病床数:865床(一般病床831床、精神病床34床)
病院機能:基幹災害拠点病院、高度救命救急センター、地域周産期母子医療センター、小児地域医療センター、地域医療支援病院、
地域がん診療連携拠点病院 他
延べ入院患者数:22.3万人(646人/日)
延べ外来患者数:29.5万人(1,268人/日)

経過
10月31日(月):インシデント発生。大阪急性期・総合医療センターからの初動対応支援の要請を受け、厚生労働省より初動対応支援チームを派遣
同日夜、記者会見により当該事案を公表。
11月4日(金):予定手術を一部再開。
11月7日(月):発生後一週間経過。当該事案の現状と今後の復旧計画について記者会見を実施。感染経路は、給食事業者に設置されたVPN装置を経
由した可能性が高いことを公表。
11月10日(木):電子カルテの一部が仮設環境により参照可能となり、三次救急患者の受け入れと小児救急診療の一部を再開。
11月17日(木):仮設環境による参照が救急外来において可能となり、一般救急患者の受け入れが再開。
12月12日(月):電子カルテ再構築を完了させ本環境で順次稼働開始。各種オーダも順次再開予定。
来年1月:システム全面復旧予定

厚生労働省の対応
1.医療機関から要請を受けて、厚生労働省から専門家を派遣し、感染原因の特定や対応の指示等といった初動対応の支援を行った。
2.11月10日に全国の医療機関に対して、サイバーセキュリティ対策の強化にかかる注意喚起を行った。(参考資料 3)