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参考資料13            <参考> ブライトン分類におけるアナフィラキシーの分類評価 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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<参考>ブライトン分類におけるアナフィラキシーの分類評価

参考資料13

ブライトン分類におけるアナフィラキシーの症例定義
レベル

基準

必須基準
レベル1

突発性の発症
徴候および症状の急速な進行
2つ以上の多臓器の症状
1つ以上のメジャー皮膚症状および1つ以上のメジャー循環器症状(または/および1つ以上のメジャー呼吸器症状)

レベル2

2-1 1つ以上のメジャー循環器症状および1つ以上のメジャー呼吸器症状
1つ以上のメジャー循環器症状(または1つ以上のメジャー呼吸器症状)および1つ以上の異なる器官
2-2
(循環器および呼吸器は除く)で1つ以上のマイナー症状
2-3 1つ以上のメジャー皮膚症状および1つ以上のマイナー循環器症状(または/および1つ以上のマイナー呼吸器症状)

レベル3

1つ以上のマイナー循環器症状(または呼吸器症状)および2つ以上の異なる器官/分類から1つ以上のマイナー症状

レベル4

十分な情報が得られておらず、症例定義に合致すると判断できない

レベル5

アナフィラキシーではない(診断の必須条件を満たさないことが確認されている)

臓器

メジャー症状

□全身性蕁麻疹 もしくは 全身性紅斑
皮膚/粘膜症状 □血管浮腫(遺伝性のものを除く)、局所もしくは全身性
□発疹を伴う全身性掻痒感

循環器症状

呼吸器症状

□測定された血圧低下
□非代償性ショックの臨床的な診断(以下の3つ以上)
・頻脈
・毛細血管再充満時間(3秒より長い)
・中枢性脈拍微弱
・意識レベル低下もしくは意識消失
□両側性の喘鳴(気管支痙攣)
□上気道性喘鳴
□上気道腫脹(口唇、舌、喉、口蓋垂、喉頭)
□呼吸窮迫(以下の2つ以上)
・頻呼吸
・補助的な呼吸筋の使用増加(胸鎖乳突筋、肋間筋など)
・陥没呼吸
・チアノーゼ
・喉音発生

消化器症状



臨床検査



マイナー症状
□発疹を伴わない全身性掻痒感
□全身がちくちくと痛む感覚
□有痛性眼充血
□接種局所の蕁麻疹
□末梢性循環の減少(以下の2つ以上)
・頻脈
・血圧低下を伴わない毛細血管再充満時間(3秒より長い)
・意識レベルの低下

□持続性乾性咳嗽
□嗄声
□咽喉閉塞感
□くしゃみ、鼻水
□喘鳴もしくは上気道性喘鳴を伴わない呼吸困難

アナフィラキシーの診断必須条件
として、①突然の発症、② 徴候およ
び症状の急速な進行、③ 2つ以上の
多臓器の症状が挙げられている。皮
膚症状、循環器症状、呼吸器症状,
消化器症状別にメジャーおよびマイ
ナー基準が記載されている。該当す
る症状の組合せで、カテゴリー分類
する。
症例の確度は通常3段階に分類し
て決められる。レベル1は診断特異
性が最も高く、レベル2は診断特異
性が中位、レベル3になれば診断特
異性は低くなるが,ここまではアナ
フィラキシーと定義される、診断定
義に合致しないものとして、レベル
4は分類のための十分な情報が得ら
れていないため,判断ができないも
の、レベル5は必須条件を満たさな
いことが確認されているものとなっ
ている。

□下痢
□腹痛
□悪心
□嘔吐
□通常の上限以上の肥満細胞トリプターゼ上昇

出典:薬剤疫学Jpn J Pharmacoepidemiol, 202 Dec 2015:57

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