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資料1-3 医薬品等安全対策部会について(濫用等のおそれのある医薬品の範囲見直し) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29912.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第6回 12/21)《厚生労働省》
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2.一般用医薬品の濫用による薬物依存の実態について
●令和元年度厚労科研について(薬物依存患者に関する分析)
薬物依存の民間支援団体であるダルク利用者を対象として一般用医薬品による依存
症例の実態を把握することを目的とした令和元年度厚労科研の調査によると、一般用医
薬品のうち主たる依存の対象として、ジヒドロコデイン及び/又はメチルエフェドリン
が含まれる鎮咳去痰薬のみならず、同成分を含んだ総合感冒薬の依存症例が報告された。
なお、解熱鎮痛剤が報告されたが、ブロムワレリル尿素を含むものであった。
また、本調査において、一般用医薬品の「入手しやすさ」や「合法性」が、高い再使
用率につながっていると考察されているほか、大麻などの「違法薬物の使用歴がある」
ことが特徴として挙げられている。
(大麻(61.9%)覚せい剤(52.4%)

●公益財団法人日本中毒情報センターの分析について(急性中毒に関する分析)
依存症患者に限らない実態を広く把握することを目的として、2017 年~2021 年に急
性中毒に関する電話相談等を応需している公益財団法人日本中毒情報センターに寄せ
られた相談のうち、一般用医薬品を意図的に過量摂取した事例について、集計及び分析
を行った。
薬効分類ごとに整理した結果、解熱鎮痛剤 389 件(33%)が一番多かったが、令和元
年度厚労科研で主たる依存の対象とされたかぜ薬(総合感冒薬)210 件(18%)及び鎮
咳去痰薬 176 件(15%)についても多く確認された。これらの総合感冒薬の中には鎮咳
去痰薬に限り濫用等のおそれのある医薬品として指定しているジヒドロコデイン及び/
又はメチルエフェドリンを含む総合感冒薬が挙げられた。また、メチルエフェドリンを
含有する製剤については、内用液剤以外の剤型の鎮咳去痰薬及び総合感冒薬が含まれた。

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