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参考資料1 医師の働き方改革に関する勤務医ヒアリングの概要 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23701.html
出典情報 勤務医に対する情報発信に関する作業部会(第4回 2/16)《厚生労働省》
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指導医に対するヒアリングの概要
○ ヒアリング対象医師
紙谷 寛之 氏 (旭川医科大学病院 心臓大血管学分野 教授)

○ ヒアリングの目的
医師の時間外労働の上限規制が、各医療機関における教育の質と医師の能力に与える影響について、指導医の立場からのご意見をうか
がい、医師の働き方改革についての周知のあり方の検討の参考とすること。

○ 勤務医の健康確保と、高度な技能を有する医師の育成の両立について
・ 時間外労働の上限規制がある状況でも、自分で成長するための道を切り開き、時代を前進させる人はこれからも出てくるのではないか。
・ これまで、一人前の心臓外科医へと成長する前に、長時間労働に耐えきれず、心臓外科から完全に離れてしまう医師もいたが、独立して心
臓外科手術ができなくても、チーム医療の中で、心臓外科医として患者に貢献できる人材を育てていくことが重要であり、そのために、健康確
保の制度運用が求められると考えている。

○ 上限規制開始に伴う、若手医師の修練への影響について
・ 院内で過ごすことが当たり前であった従来の働き方には、効率化の余地があると考えられる。若手医師が一人前の医師になろうとする上で、
上級医の従来の働き方を必ずしも全て真似る必要はないのではないか。
・ 一定の技量を獲得した人は、症例を積極的にシェアする等、若手医師への教育にも力を注ぐことで、若手医師の修練と働き方改革の両立
は可能なのではないか。

○ 日本とドイツでの働き方に対する認識の違いについて
・ 自身がドイツで勤務していた際には、患者のために医療従事者が犠牲になって良いという考え方をしている人はいなかった。自身を犠牲に
して働くことを美徳とする日本の雰囲気は、素晴らしいことではあるものの、働き方改革という観点で言えば、遅れていると感じている。
・ 患者のことを一番に考えた結果、医療従事者が犠牲になり医療が成り立たなくなってしまうのであれば本末転倒であり、海外での事例のよ
うに、どこかで折り合いをつける必要がある。将来的には、一定の施設の集約化を進めていく必要も出てくるのではないか。

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