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参考資料1 医師の働き方改革に関する勤務医ヒアリングの概要 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23701.html
出典情報 勤務医に対する情報発信に関する作業部会(第4回 2/16)《厚生労働省》
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若手医師に対するヒアリング概要
○ ヒアリング対象医師
臨床研修医(卒後2年目)、心臓血管外科医(卒後7年目)、麻酔科医(卒後11年目) の計3名 (※匿名を条件にヒアリング)

○ ヒアリングの目的
医師の時間外労働の上限規制の開始に伴い、これからの医療を担っていく若手医師の立場の方の声を参考に、医師の働き方改革につい
ての周知のあり方の検討の参考とすること。

○ 働き方と診療科選択の関係について
・ 卒後2年目のヒアリング対象者から、子育てをしながらでも働きやすい環境であるかという点が、自身の診療科選択に影響を与えたとする
意見があった。

○ 上限規制開始によるメリット・デメリットについて
・ 卒後7年目のヒアリング対象者から、従来の働き方は持続可能なものではないと感じており、上限規制の開始によって若手医師の生活や
命が守られるようになることをメリットとして感じる一方で、非都市部の医療機関では少数の医師で運営している現状があり、患者に提供する
診療の質が低下しないか不安であるとする意見があった。
・ 卒後11年目のヒアリング対象者から、大学病院は教育や臨床研究、基礎研究も担っているが、上限規制の開始に伴い働き方の見直しが必
要となることで、これらの業務に割くことのできる時間が減少することが想定されるという点で、大学病院の機能低下につながることを懸念す
る意見があった。

○ 医師間でのタスク・シフト/シェアについて
・ 卒後11年目のヒアリング対象者から、時間外業務に従事することが難しい子育て世代の医師の代わりにそれ以外の医師が時間外業務を
支えている現状の紹介や、時間外業務ができるかどうかで技術水準の格差が生じるため、医師間でタスク・シェアができる業務は限定される、
といった意見があった。
※ これに対し、本作業部会の構成員からは、医療界では「子育ては女性の役割」といったような、固定的性別役割分担意識が強く残っている
と感じるとする意見や、子育て世代の医師であっても、今後のキャリアを見据えて月に1度、時間外業務を経験する等、多様な働き方を可能
にする仕組みが必要であるとする意見があった。

○ 勤務医に対する情報発信について
・ 卒後2年目のヒアリング対象者から、これまで2024年度から時間外労働の上限規制が始まることは全く知らなかったが、医局の上司や医療
機関の管理職から情報発信があれば、改革が進んでいることを実感できるとする意見があった。
・ 卒後7年目のヒアリング対象者から、若手医師は専門の学会に所属していない医師も多いため、個別の専門的な学会での周知もよいが、
比較的ジェネラルな学会や医療機関を通した周知が有効ではないかとする意見があった。

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