よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料8 質の高い成長を実現する新たな好循環(マルティン・シュルツ氏提出資料) (2 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2023/0116/agenda.html
出典情報 経済財政諮問会議(令和5年第1回 1/16)《内閣府》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

質の高い成長を実現する新たな好循環
 過去に名目成長率と需要管理を重視した政策
金融政策は、デフレ、金融危機、パンデミックという難題に対処するのに役立った。
財政政策は、低い需要、地域格差、困難な景気循環とのバランスをとった。高齢化
社会は政府の支援が必要であり、変革が難しいため、構造改革はしばしば財政赤字
の原因となった。

 今、世界は変化し、より持続可能な展望を必要としている
(資産)価格が上昇し、通貨が弱くなると、拡張的な金融政策は限界に達する。財政
政策は、赤字が構造化し、経済の活力が失われ、実質所得が減少すると、需要管理
に頼れなくなる。企業は、実質利潤率(金利)が低ければ、確実な長期的投資展望が
必要である。家庭は子育てや高齢者を支えるために実質所得を増やす必要がある。
つまり、高齢化社会は、現状維持から将来への投資へと舵を切る必要がある。

 将来的には政府は質の高い成長のための「ニューディール」を支持する
米国では、政府のインフラ整備、インフレ対策、CHIPS法などが、将来技術への前例
のない投資を支え促進している。欧州では、「グリーン・ディール」と「復興基金」が、
グリーン投資とデジタル投資による新しい持続可能な産業政策を支援している。日本
では、より循環型経済への持続可能な転換(SX)が効率性の潜在力を高め、特に女
性の生産性と実質所得の向上によって家庭が成長し、高齢化する労働力が再教育
やリスキリングによって生産性をさらに向上させることができる。
2