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審議結果について (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30720.html
出典情報 医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(令和4年度第2回 2/3)《厚生労働省》
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ともに、実際に本プログラムを修了した当事者の意見聴取や進路状況などをふまえて議
論を行うべき。
(木戸委員)


「自身が将来希望する研究ができる大学あるいはその所在地域に基礎研究医プログラ
ムが全くないことで、基礎医学を志望する学生の進路の選択肢が狭まっていないか」と
いう木戸委員の指摘はもっともである。
「基礎研究医プログラムを設定する大学がなかな
か増えてこない原因」に対する調査とともに、設置基準の見直しの際に調査すべきとい
う木戸委員の意見に賛同する。
(宮地委員)



昨今、日本において医師免許をもった(MD)基礎医学者が少なくなっていることは
承知しております。しかしそれは、現行の臨床研修が始まる以前からであり、臨床研修
必修化が、MD基礎医学者が減った理由ではないと理解しています。従って、そもそも
卒後2年間の臨床研修期間に研究が必要かどうかについては、その理念に立ち返って考
えていただきたいと思います。
臨床研修理念「臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする
分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療
において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に
付けることのできるものでなければならない。」には、基礎医学研究の概念は含まれてい
ません。専門領域の医療や研究があまりに重視された反省の上にたって、現行の臨床研
修制度に改定されたことを思うと、これ以上臨床研修以外の要素を制度内に持ちこみ、
ふたたび同じ状況になることを懸念します。
ポストや収入が臨床分野より少ないという根本的な問題を解決しないかぎり、MD基
礎研究者を増やすことは困難ではないか。収入補填のために多くのMD基礎研究者がア
ルバイトとして臨床を行っていると思いますし、大学などでは臨床部門に在籍しつつ、
基礎研究をしていると推察します。そういう医師の臨床医学の基盤は臨床研修で培われ
ており、理念にある「将来専門とする分野にかかわらず。
(中略)基本的な診療能力を身
に付け」てこそ、医学研究の前に国民の負託に応えられる医師として大切なものと考え
ます。基本的な医療知識や技術の違反による医療事故の発生も、未だ後を絶ちません。
是非臨床研修の2年間は「一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対
応できるよう、基本的な診療能力を身に付け」ることに専念して頂きたい。
以上より、提示されたご意見にあります「本プログラムを将来的にどのように臨床研
修において位置付け、整備・拡充していくかについてはそうした各方面の調査結果とと
もに、実際に本プログラムを修了した当事者の意見聴取や進路状況などをふまえて議論